英語で書く領収書のテンプレート

2014年12月29日更新

領収書のフォーマットや書くべき内容は利用目的によっても若干異なりますが、一般的なものであれば、下記のような内容を書式に備えていれば、帳簿のエビデンスとする上では問題ないかと思います。国によっては、税金の還付や減免を受けるために固有の書式や様式を求めることもありますので、海外から領収書を求められた場合はどのようなものが必要なのか都度確認するとよいでしょう。

日本の領収書ではあまり見ない項目としては、残高表記する場合や、サイン欄くらいのもので、あとの基本事項は万国共通ともいえます。

発行会社名 (Company name header)
会社名、住所、電話番号、会社ロゴなどが明記されたレターヘッドを使っても問題ないかと思います。
発行日 (Date, Date issued)
サインとともに、この日付がなければ領収書としての意味を成しません。
領収書番号 (No.)
あとで先方と発行した領収書の件でやり取りする場合、この番号がないと何のことを言っているのか双方忘れてしまっているかもしれません。
タイトル (Title)、何の名目による領収書か
金銭に対する領収書であればCash receipt、何かを受け取ったことに対する領収書であれば、「receipt for 〜」といったアレンジが可能です。
内訳、内容
領収書の金額を明記する部分です。「どこから、いくらを何の名目で受け取ったのか」がわかるように明記すれば、特にどのような書式でもよいと思います。
サイン
日本で言う印鑑に相当する部分です。直筆(青ペンや黒ペン)でサインするのが一般的です。
受領方法
金銭の領収書であれば、現金(Cash)で受け取ったのか、小切手(Check)なのか、郵便為替(Money order)なのかわかるように明記しておく方法もあります。
残高表示
これは日本の領収書ではあまり見ませんが、受け取るべき金額と、今回受け取った金額、残高を三つセットで末尾に記載しておくことで、相手にあといくら支払う必要があるのか念押しさせる効果があります。
Total amount to be received(受け取るべき金額):
Amount received(今回受け取った金額):
Balance Due(残高):

なお、領収書に相当する英語には複数の表現がありますが、例えば下表のようなものがあります。領収書のタイトルに、何か希望があるようなら、先方へこの単語でよいか正式発行の前に確認するのもよいと思います。

英語での領収書の言い方、表現のバリエーション
領収書(受領書)に相当する英語 receipt
acknowledgment
a deposit receipt
bill of receipt
acquittance
bill-payment receipt
till receipt
voucher

英語での領収書のサンプル例、フォーマット例

以下の雛形、書式ではABCコーポレーションから10000円を「修正費用」として受領した、という領収書の例です。

領収書の宛名が不明な場合は、空欄にしておくか、相手の要望に応じて記載します。日本で言うところの上様に相当する文言を入れる場合は、customerと入れることが多いです。海外で受領する領収書の多くには宛名がありませんので、それらにあわせて宛名欄をなしにする、という方法もあります。

冒頭の一文「Received from "ABC corporation" the amount of "10,000JPY" for payment of "manual modification"」で、領収書の宛名、領収金額、領収書の但し書きすべてについて書いていますが、箇条書きのようにして分けてもよいでしょう。

スポンサーリンク

>このページ「英語で書く領収書のテンプレート」の先頭へ

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集