順送型と単発型を英語で言うと
金型にはいろいろな分類がありますが、一回のプレスで複数の工程を仕上げてしまうような金型を順送型といい、生産効率の向上に寄与します。具体的には、左から順番に1番目の工程、2番目の工程、3番目の工程となるように金型を作っておき、材料を少しずつ順番に送っていくと、最初は1番目の工程しか加工できませんが、この分が3番目に到達する段階では、1〜3の工程を1回のプレスで行っていく金型になります。順番に材料を送っていくため、「順送」という表現が使われます。
一方で、一回のプレスで一つの型を抜いたり、曲げを行ったりするような一工程の加工に対応した金型を単発型と呼ぶことがあります。一般的な金型のイメージはこの単発型のことになると思います。会社によっても表現の仕方は違うので、注意が必要です。
英語では順送型のことをprogressive dieやprogressive moldと呼び、対して単発型のことをsingle moldやsingle operation moldと呼びます。
両者は「金型」ですが、貿易などで輸送する際などにはいわゆる順送型と単発型の価格の相場というのはだいぶ違いますので、progressive dieを送っているのに単発型なみの価格をつけていると、国によっては税関を通る際に確認が必要になったり、輸出や輸入がスムーズに行かないこともあります。
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