HSコードの検索の仕方

2012年8月1日更新

まず、検索を行う際に留意しなくてはならないのは、HSコード表の物品名称です。ものの「名称」は複数あることも多く、古い言い方で現在は使われていない名称や、一般には使われていない「正式な名称」で登録されていることがあります。

この場合、いくら「検索」しても該当する言葉と一致しなければ探すことは出来ません。したがって、ある物品がどのHSコードに該当するか調べる際には、その物の名称候補を複数検索にかけてみる必要があります。

また、名称を直接打ち込んでの検索ではなく、カテゴリーから探していく方法もあります。この場合の検索は、まず大分類となる「類」を見ます。用語を直接検索しても出てこない場合は、この方法が有効です。

また物品を分類しているキーワードについては、HSコードは古い日本語が使われているケースが多いため、下記に留意する必要があります。

  • 「っ」「ょ」などの促音はすべて「つ」「よ」と表記されます。
  • のばす音である「ー」、特にカタカナの名称で「−」が使われている場合は、イ、アなどの表記になっていたり、またその逆もあります。
  • 漢字とひらがなの組み合わせ、送り仮名が慣用的に使われているものと違うことも年頭におく必要があります。
  • じゃがいも→ばれいしょ等、口語でよく使われる言葉で登録されていないことがあります。

したがって、物品の名称すべてではなく、一部だけで検索する、あるいは上記の一部をひらがな、カタカナ、漢字など複数のケースで検索する等の工夫が必要です。

まとめると、以下の二つとなります。

  • 名称での直接検索。この場合はその物品を表現する言い方や表記にバリエーションをつけて複数試してみる。
  • 分類から探していく。該当する大分類である「類」(2桁)から、項目である4桁の分類、そして6桁の分類と掘り下げてみていく。

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