STBA13の成分、材質、比重、機械的性質等|STBA鋼管の規格
STBA13はボイラー・熱交換器用に使われる合金鋼の鋼管です。モリブデン鋼となり、高温圧力でも強度が低下しにくい性質を持ちます。製管方法で分けた場合、シームレス(継目無し)、電気抵抗溶接のいずれもあります。STBA12に比べると炭素量以外の成分値は同じです。ロックウェル硬さ(HRB)は81以下です。
仕上げ手法については、冷間、熱間、電気抵抗溶接したままの状態の3パターンとなります。
STBA13の比重
合金鋼を素材とする鋼管である為、比重も炭素鋼管よりも重く、7.85がベースとなります。
STBA13の成分、材質、組成について
STBA鋼管 | C | Si | Mn | P | S | Cr | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|
STBA13 | 0.15から0.25 | 0.10から0.50 | 0.30から0.80 | 0.035以下 | 0.035以下 | - | 0.45から0.65 |
STBA13の機械的性質
STBA鋼管 | 引張強さ N/mm2 |
降伏点、耐力 N/mm2 |
伸び(%) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
外径10ミリ未満 | 10ミリ以上20ミリ未満 | 20ミリ以上 | 全外径 | 全外径 | |||
11号試験片 | 11号試験片 | 11号試験片 12号試験片 |
4号試験片 | 14A号試験片 | |||
STBA13 | 410以上 | 205以上 | 22以上 | 25以上 | 30以上 | 24以上 | 21以上 |
STBA13の熱処理
規格では、低温焼きなまし、等温焼きなまし、完全焼きなまし、焼きならし、焼きならし後焼戻しのいずれかとなっていますが、電気抵抗溶接鋼管(電縫鋼管)では低温焼きなましは行いません。
「JIS G 3462 ボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管」に規定のある材料記号
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