STBA24の成分、材質、比重、機械的性質等|STBA鋼管の規格
STBA24はクロムモリブデン鋼から作られる鋼管で、熱伝達用の規格材料です。合金鋼の鋼管自体が市場には余り出回っていない為、バラや部分的にスポットでの入手が難しい素材ではありますが、高温特性に優れた特徴を持ちます。管の製法としては、継目なし(シームレス)と、電気抵抗溶接によるものとの二つがあります。ロックウェル硬さ(HRB)は85以下です。
STBA24の比重
合金鋼を素材とする鋼管である為、比重も炭素鋼管よりも重く、7.85がベースとなります。
STBA24の成分、材質、組成について
STBA鋼管 | C | Si | Mn | P | S | Cr | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|
STBA24 | 0.15以下 | 0.50以下 | 0.30から0.60 | 0.030以下 | 0.030以下 | 1.90から2.60 | 0.87から1.13 |
STBA24の機械的性質
STBA鋼管 | 引張強さ N/mm2 |
降伏点、耐力 N/mm2 |
伸び(%) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
外径10ミリ未満 | 10ミリ以上20ミリ未満 | 20ミリ以上 | 全外径 | 全外径 | |||
11号試験片 | 11号試験片 | 11号試験片 12号試験片 |
4号試験片 | 14A号試験片 | |||
STBA24 | 410以上 | 205以上 | 22以上 | 25以上 | 30以上 | 24以上 | 21以上 |
STBA24の熱処理
規格では、等温焼きなまし、完全焼きなまし、焼きならし後焼戻しのいずれかとなっています。焼戻しの際の温度は650℃以上と規定されています。が、電気抵抗溶接鋼管(電縫鋼管)では低温焼きなましは行いません。
「JIS G 3462 ボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管」に規定のある材料記号
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