STBA25の成分、材質、比重、機械的性質等|STBA鋼管の規格
STBA25はクロムモリブデン鋼から製造される鋼管の規格で、シームレス管(継目無し管)となります。熱伝達用のグレードであるため、構造用の鋼管と違い、要求仕様の精度が高いものになっています。なお、この合金鋼の硬度はロックウェル硬さ(HRB)で85以下となります。熱伝達用には、ほかに炭素鋼管、ステンレス鋼管のものもあり、用途によって使い分けられています。
STBA25の比重
合金鋼を素材とする鋼管である為、比重も炭素鋼管よりも重く、7.85がベースとなります。
STBA25の成分、材質、組成について
STBA鋼管 | C | Si | Mn | P | S | Cr | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|
STBA25 | 0.15以下 | 0.50以下 | 0.30から0.60 | 0.030以下 | 0.030以下 | 4.00から6.00 | 0.45から0.65 |
STBA25の機械的性質
STBA鋼管 | 引張強さ N/mm2 |
降伏点、耐力 N/mm2 |
伸び(%) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
外径10ミリ未満 | 10ミリ以上20ミリ未満 | 20ミリ以上 | 全外径 | 全外径 | |||
11号試験片 | 11号試験片 | 11号試験片 12号試験片 |
4号試験片 | 14A号試験片 | |||
STBA25 | 410以上 | 205以上 | 22以上 | 25以上 | 30以上 | 24以上 | 21以上 |
STBA25の熱処理
規格では、等温焼きなまし、完全焼きなまし、焼きならし後焼戻しのいずれかとなっています。焼戻しの際の温度は650℃以上と規定されています。シームレス管のみのグレードです。
「JIS G 3462 ボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管」に規定のある材料記号
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