ダイヤモンド工具の種類についておしえてください
ダイヤモンド工具とは、工具の一部に天然ダイヤモンドもしくは人造ダイヤモンドを用いている工具の総称で、包含する範囲の広い用語です。
実用上、最も硬い物質であるダイヤモンドを産業用途、工業用途で使うようになったのは意外と古く、記録では明治時代にはすでにダイヤモンドを用いたビットが鉱山で使われていたことがわかっています。その後、昭和に入ると、ダイヤモンド工具の使用量が急増し、それに呼応してこれらを製造する会社がいくつも設立されました。
昭和10年前後には日本国内でのダイヤモンド工業の基礎が確立されたといわれています。現在使われている多種多様なダイヤモンド工具も、この時代にはすでに実用化されており、その後改良などを経て現在の姿になっていますが、原理が大きく変わることはなく、今も広く産業界で使われている工具です。ダイヤモンドは砥粒として、つまり「粒」の形状で使われるほか、粉体を焼き固めたダイヤモンド焼結体としても使われます。また単結晶ダイヤモンドとして、あるいは多結晶ダイヤモンドとして使われます。
その種類は多岐にわたりますが、用途で分類すれば大まかに次のようになります。
主な用途、使い方 | 工具の名称 |
---|---|
ドレッシング、ツルーイング、フォーミングなど研削砥石やCMPパッドをはじめとする「工具を調整するため」のダイヤモンド工具 | 単石ドレッサ、多石ドレッサ、インプリドレッサ、ブロックドレッサ、ポイントドレッサ、ロータリドレッサ、フォーミングドレッサ、CMPコンディショナ |
伸線作業に用いるダイヤモンド工具 | ダイヤモンドダイス |
研削、研磨作業に用いるダイヤモンド工具 | ダイヤモンドホイール、軸付砥石、研磨シート、ダイヤモンドペースト、研磨テープ、ダイヤモンドヤスリ、ダイヤモンドパウダー、スラリー、研磨ブラシ、ペーパー、研磨布、ダイヤモンドパッド、ディスク、研磨盤、研磨ベルト、フィルム、フラップ研磨ディスク、ドラムホイール、厚み決め、インターナル、ホーニング |
切断に用いるダイヤモンド工具 | ブレード、ホイール、バンドソー、ガングソー、ワイヤーソー、ダイシングブレード、ダイヤモンドカッター、ダイヤモンドペン、スクライバ |
切削に用いるダイヤモンド工具 | バイト、リーマ |
穿孔、削岩などに用いるダイヤモンド工具 | ドリル、ビット、ホールソー |
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