SNB5の強度区分、成分、機械的性質|JISにおける高温用合金鋼ボルト材の規格

2014年3月1日更新

SNB5は主にボルトの材料として使われる鋼材のうち、高温強度に優れた高温用合金鋼ボルト材のうちの一つとなります。JISによる高温用合金鋼ボルト材としては、1種と呼称され、クロム量を多く添加したもので、合金鋼のうちクロム鋼に相当する鋼種です。

JIS上では径が100mm以下のものに限られ、焼戻し温度については595℃以上と設定されています。

ASTMでの相当鋼は、ASTM A193に規定されているB5となります。AISI 501相当でもあります。

SNB5の強度区分

クロム鋼でもあるSNB5は、最小の引張強度を690MPa以上、耐力が550MPa以上と規定された鋼材である為、規格材そのままであるならば5.8以上の強度区分に該当しますが、熱処理の内容や加工方法によっても変わるため、材質のみからひとつの強度区分に特定はできません。

SNB5の成分、材質

SNB5の成分、材質(単位:%)
ボルト材の種類 C Si Mn P S Cr Mo V
SNB5 0.10以上 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 4.00から6.00 0.40から0.65

SNB5の機械的性質|耐力、降伏点、引張強さ、伸び、絞り

SNB5の機械的性質|耐力、降伏点、引張強さ、伸び、絞り
ボルト材の記号
(mm)
耐力
(N/mm2
引張強さ
(N/mm2
伸び
(%)
絞り
(%)
SNB5 100mm以下 550以上 690以上 16以上 50以上

「JIS G 4107 高温用合金鋼ボルト材」に規定のある材料記号

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高温用合金鋼ボルト材の規格

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