2018年のウィークカレンダーと週番号の一覧|欧州や米国、日本のカレンダーウィークとウィークナンバーの違い

2017年10月16日更新

ウィークナンバーとは、年間のカレンダーの最初の週に1から順番に通し番号をつけた番号のことで、週番号とも呼ばれます。この週ごとに通し番号をつけたカレンダーをウィークカレンダーや週カレンダーと呼びます。2018年は週番号1から52まであります。英語ではWeek number(ウィークナンバー)といい、これらを表示する暦をWeek calendar (ウィークカレンダー)と呼びます。

この週番号は年度が変われば、また1から順番に振られ、年やカウント方式によっても変わりますが通常は1週から52週、あるいは53週あります。日本ではもともとあまり馴染みがありませんが、米国やヨーロッパなどの欧米圏では昔からよく使われるカレンダー上の単位です。カレンダーといえば月間での区切り方が一般的ですが、ビジネスをはじめ、週単位で見たほうが便利なケースやこのウィークナンバーを中心にやり取りする国も多々ありますので、この番号の意味と地域ごとの振り方の違いを理解しておく必要があります。

週を指定するとき、日本では1月1日の週といえば、1月1日からはじまるか、あるいはその日を含む週を指すことを意味しますが、これを、週番号1あるいはWK1 (Week 1), Week 1, WN 1 (Week Number 1), CW 1 (Calendar Week 1)といった言い方で、1週間をあらわします。では、毎週の起算日はどこかといえば、これには大きく3つの方式があり、この違いによってウィークカレンダーの番号であるウィークナンバーもずれてきますので、相手がどの方式のカレンダーを使っているのか十分に注意する必要があります。

また、自分のほうから相手にウィークナンバーを伝える場合、欧州式の週番号なのか、米国式・日本式・中国式の週番号なのか分かるように伝える必要があります。特に日本は諸外国の海外企業との取引も活発で、ビジネス環境では様々なカレンダーが入り乱れて運用されている特徴があります。最初は、ウィークナンバーの隣に、何月何日〜何月何日までとの日付を併記するのも誤解を防ぐ手立てのひとつです。

原則、ウィークナンバーのズレが生じるのは、相手方のカレンダーの曜日がいつからはじまるかの違いと、その年の最初の週(Week 1)をいつにするかの違いの2点によるものです。

ウィークカレンダーの基本

ウィークカレンダーにつけるウィークナンバー(週番号)というのは世界共通というものではなく、前述のとおりヨーロッパと米国、日本、中国、はたまたイスラム圏の国とではスタートとなるWeek 1が異なることがあります。

昨年は、スタートとなる週がアメリカとヨーロッパとで完全に1週ずれてしまっている年であったため、年間の週の数も、アメリカが53週に対して、ヨーロッパは52週という違いがありました。

2018年は、スタートとなる週と終わりの週が同じであるため、どの方式を採用しても1年間の週の数は52週になります。ただし、主要な3つのウィークカレンダー方式ですべて1年間が52週となっていても、含まれている日の範囲が各方式で異なりますのでこの点には昨年同様留意する必要があります。相手の主張していた日付の範囲と、こちらの想定していた日付の範囲が異なり思わぬトラブルとなることもあります。ただ、2018年については平日のみで見た場合、両者に違いは出てきません。土日稼動しない業種にとっては、あまり違いに注意を払う必要がない年といえます。

2018年における米国、日本、中国と欧州の週番号の違い

冒頭で述べたとおり、毎週何曜日からスタートするのかという点と、年の最初の週をどのルールでWeek 1とするかで週番号が変わります。アメリカ式は、日本と中国も含まれますが、1月1日が含まれる週が自動的にWeek 1となり、その年の最初の週としてカウントされます。そこから毎週ひとつずつ週番号が上がっていきます。来年の1月1日が含まれない最後の週が、その年の最後の週番号となります。ヨーロッパ式は、その年の最初の木曜日が入っている週がWeek 1とされます。

週のはじまりがいつからか、またウィークナンバーの最初の週をどうするのかについてはおおむね下表のように三つの方式があります。

ウィークカレンダーの違い
項目 中東(イスラム)方式 ヨーロッパ式 アメリカ式
週のはじまり イスラム諸国の多く土曜日が週のはじめ ヨーロッパ圏では月曜日を週のはじめにしている国もあるため注意 アメリカ(北米)や日本、中国などは日曜日が週のはじめ
最初の週(Week 1)の決め方 その年の最初の金曜日となる日付が含まれる週 その年の最初の木曜日となる日付が含まれる週を第1週(Week 1) 1月1日が含まれる週を第1週(Week 1)

ウィークカレンダーの国別の違い

昨今は、日本でもトヨタ自動車の使用するトヨタカレンダーのように週のはじめを月曜日で起算している会社もありますので、一概にどの方式なのか国・地域だけでは決まらないため、やり取りしている相手に確認する必要がありますが、おおむね以下のような地域で使い分けられています。

ウィークカレンダーの国別の違い
項目 中東(イスラム)方式 ヨーロッパ式 アメリカ式
主な使用国 中東・イスラム諸国 ヨーロッパ、メキシコ、インド、タイ、インドネシア等の東南アジア、ニュージーランド アメリカ(北米)や日本、中国、韓国、イスラエル、南アフリカ、ブラジル等ラテンアメリカ諸国

ビジネス環境が各国にまたがるようになったため、米国式、ヨーロッパ式のそれぞれについて必ずしも国や地域に限定されて使われていないことある点に留意すべき状況にもなってきました。米国にある企業でも週のはじまりを月曜日で起算して行っているところもあれば、その逆もあります。イスラム圏については、イスラム暦とも呼ばれるヒジュラ暦も伝統的に使われているため、上記はあくまで欧米型のグレゴリオ暦でのウィークカレンダーに換算したものです。欧米圏の企業と取引する中東の企業はもともと米国式やヨーロッパ式のカレンダーを取引上は使うこともありますので、この点も確認が必要です。

2018年のウィークカレンダー|ISO 8601に準拠したヨーロッパのウィークカレンダー

2018年はウィークカレンダーは、米国式や日本式で52週、ヨーロッパ式でも52週あります。週のはじまりを月曜日とするのが、ISO 8601やヨーロッパで主流となっているカウントの方法ですが、日本や米国、中国は日曜日を週の始まりとしていることが多いです。ただし、ヨーロッパでも米国式を使う企業もありますので、相手の稼働日を示したカレンダーをもらうのが誤解をなくす近道でしょう。

2018年についていえば、米国式と、ヨーロッパ式とでは含まれる日の範囲が、必ず1日ずれてきますので、この点に注意が必要ですが、以下の3つのカレンダーを見比べてみるとわかるとおり、平日については、アメリカ方式でもヨーロッパ方式でも、イスラム方式でもウィークナンバーの示す日付は同じになっています。実務上の誤解が生じにくい年であるといえます。ただ、土日稼動しているタイプの業種については、注意が必要なことに変わりはありません。

2018年ウィークカレンダー|月曜日はじまり|ヨーロッパ式

月曜日を週のはじまりとするのは、ほとんどのヨーロッパ諸国と東南アジア、インド等で採用されており、ビジネスの多くが月曜からはじまることにも起因します。アジア諸国(日本、中国、韓国を除く)やニュージーランドなどもこちらが主流です。アメリカ、日本のウィークナンバーについては、下図ではなく、その次の日曜日はじまりのウィークカレンダーをご参照ください。

2018年ウィークカレンダーISO 8601月曜起算

2018年ウィークカレンダー|日曜日はじまり|アメリカ式、日本式、中国式

2018年のウィークカレンダーで日曜日を1週間のはじまりとしたものです。米国、日本、中国、韓国、南米、オーストラリア、イスラエルなどはこちらのカレンダーがよく使われます。また米国での週番号のつけ方は、下表のように、1月1日が含まれる週が必ずWeek 1になります。

2018年ウィークカレンダー日曜起算

2018年ウィークカレンダー|土曜日はじまり|イスラム式

イスラム圏のカレンダーは土曜日がはじまりです。これにあわせて、ウィークナンバーに含まれる日付の範囲が米国式、ヨーロッパ式のいずれとも異なります。

2018年ウィークカレンダー土曜起算

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