SUH446(耐熱鋼)の成分、硬度、機械的性質
SUH446は高温環境での腐食に特に強い耐熱鋼で、1082℃までは、剥離しやすいスケールの発生もないとされます。燃焼室などに使われます。成分としてはクロムの含有量が多くなっており、他にNを含むことがあります。
SUH446の比重、密度
耐熱鋼には比重や密度に関する規定は4種類(SUH309、SUH310、SUH409、SUH409L)を除いてなく、基準となる比重(密度)は7.8前後となりますが、基本的には需要家とメーカーとの間で取り決めてよいことになっています。
SUH446の成分
SUH446については、Cuを0.30%以下の範囲であれば含んでいてもよく、Niについては0.60%以下であれば含有していてもよいと規定されています。
耐熱鋼の種類・記号 | C | Si | Mn | P | S | Cr | N |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SUH446 | 0.20以下 | 1.00以下 | 1.50以下 | 0.040以下 | 0.030以下 | 23.00から27.00 | 0.25以下 |
SUH446の機械的性質|熱処理、硬度、引張強さ、耐力、伸び
耐熱鋼の種類 | 耐力(N/mm2) | 引張強さ(N/mm2) | 伸び(%) | 絞り(%) | 硬さ(HBW) |
---|---|---|---|---|---|
SUH446 | 275以上 | 510以上 | 20以上 | 40以上 | 201以下 |
耐熱鋼の材料記号の一覧
棒材(バー)しかないタイプ、板材しかないタイプ、双方にあるタイプがそれぞれ規格に規定されています。
オーステナイト系の耐熱鋼
- SUH31(耐熱鋼棒)
- SUH35(耐熱鋼棒)
- SUH36(耐熱鋼棒)
- SUH37(耐熱鋼棒)
- SUH38(耐熱鋼棒)
- SUH309(耐熱鋼棒、耐熱鋼板)
- SUH310(耐熱鋼棒、耐熱鋼板)
- SUH330(耐熱鋼棒、耐熱鋼板)
- SUH660(耐熱鋼棒、耐熱鋼板)
- SUH661(耐熱鋼棒、耐熱鋼板)
フェライト系の耐熱鋼
マルテンサイト系の耐熱鋼
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