SUH600(耐熱鋼)の成分、硬度、機械的性質

2013年3月20日更新

SUH600は強靭なマルテンサイト系の耐熱鋼で、モリブデンやバナジウムなど工具等にも多用される合金元素が添加されています。この成分構成のものとしては低炭素で、主要な用途としては高温下での使用が想定される蒸気タービンブレードやディスク、ロータシャフト、ボルトなどがあります。

SUH600の比重、密度

耐熱鋼には比重や密度に関する規定は4種類(SUH309、SUH310、SUH409、SUH409L)を除いてなく、基準となる比重(密度)は7.8前後となりますが、基本的には需要家とメーカーとの間で取り決めてよいことになっています。

SUH600の成分

SUH600の成分
耐熱鋼の種類・記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo W V N Nb
SUH600 0.15から0.20 0.50以下 0.50から1.00 0.040以下 0.030以下 - 10.00から13.00 0.30から0.90 - 0.10から0.40 0.05から0.10 0.20から0.60

SUH600の機械的性質|熱処理、硬度、引張強さ、耐力、伸び

SUH600の機械的性質
耐熱鋼の種類 耐力(N/mm2) 引張強さ(N/mm2) 伸び(%) 絞り(%) シャルピー衝撃値(J/cm2) 硬さ(HBW) 焼きなまし状態の硬さ(HBW) 適用寸法(mm)、径、対辺距離または厚さ
SUH600 685以上 830以上 15以上 30以上 - 321以下 269以下 75以下

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