アルミニウムの焼きなまし温度と条件
アルミニウムとその合金も他の金属材料と同様に熱処理によって金属組織を安定化させたり、強度や硬度を上げたりといったことを行なってから使われます。
焼きなましによって、アルミ材料の歪み(ひずみ)を除去したり、内部応力を除去したりすることが可能となります。また、軟化によって加工もしやすくなります。原理としては、一度アルミの組織を再結晶させて材料が軟化するまで温度をあげていく処理となります。焼きなましを行なう際の温度条件や冷却条件は、主としてアルミの成分によって変わってきます。
アルミの種類 | 焼きなましの条件 | ||
---|---|---|---|
温度(℃) | 時間 | 冷却条件 | |
A1050 | 350 | 1時間 | - |
A1100 | 350 | 1時間 | - |
A2011 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A2014 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A2017 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A2018 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A2218 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A2024 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A3003 | 410 | 1時間 | - |
A3004 | 340 | 1時間 | - |
A4032 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A4043 | 350 | 1時間 | - |
A5N01 | 350 | 1時間 | - |
A5052 | 350 | 1時間 | - |
A5083 | 350 | 1時間 | - |
A5056 | 350 | 1時間 | - |
A6063 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A6151 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A6061 | 410 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で260℃まで |
A7075 | 360 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で150℃まで |
A7178 | 360 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で150℃まで |
A7N01 | 360 | 2〜3時間 | 1時間30℃以下で150℃まで |
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