ゴムの硬度
ゴムの硬度は、配合するカーボンの分量・割合、オイル分量等によって調整することが可能です。下表のゴムの種類によって硬度に幅があるのはそのためです。
硬度は一般的にデュロメーターを使って計測しますが、測定方法を変えると単純に値を置換することが難しくなるため、どのタイプの計測器を使ってどういう計測方法を使ったのか必ず明記しておく必要があります。
デュロメータを使う場合、JISでいうA(タイプA)は一般的な硬さ(中程度の硬さ)を持つゴムの測定に適したものです。さらに硬いタイプのゴムであれば、タイプDや、逆にやわらかいものであればタイプEを使います。
デュロメータの機構上、先端から針のようなものでゴムなどに押付け、その反発力を計測する仕組みになっているため、硬いゴムとスポンジのようにやわらかいものに同じ計測器を使うと、測定部位がスポンジなどに埋もれてしまい、正しく計測できないという問題があるため、このように硬さに応じて測定器を分けています。
単位としては、HSをつけることが多いですが、前述の自由により、タイプAなのかDなのか、Eなのかといった違いが重要となってきます。
ゴムの硬度の一覧
配合やフィラーによって硬度は調整可能なため、下記はあくまで目安となります。
ゴムの種類 | ゴム記号 | 硬度(JIS タイプA) |
---|---|---|
天然ゴム | NR | 10から100 |
イソプレンゴム | IR | 20から100 |
スチレンブタジエンゴム | SBR | 30から100 |
ブタジエンゴム | BR | 30から100 |
クロロプレンゴム | CR | 10から90 |
ブチルゴム | IIR | 20から90 |
エチレンプロピレンゴム | EPM、EPDM | 30から90 |
エチレン酢酸ビニル共重合体 | EAM | 50から90 |
クロロスルホン化ポリエチレン | CSM | 50から90 |
塩素化ポリエチレン | CM | 50から85 |
エピクロロヒドリンゴム | CO、ECO | 20から90 |
二トリルブタジエンゴム | NBR | 20から100 |
二トリルイソプレンゴム | NIR | 20から100 |
アクリルゴム | ACM、ANM | 40から90 |
ウレタンゴム | U | 60から100 |
多硫化ゴム | T | 30から90 |
シリコーンゴム | Q | 30から90 |
フッ素ゴム | FKM | 50から90 |
ゴムの種類の一覧
- 天然ゴム(NR)
- イソプレンゴム(IR)
- スチレンブタジエンゴム(SBR)
- ブタジエンゴム(BR)
- クロロプレンゴム(CR)
- ブチルゴム(IIR)
- ニトリルゴム(NBR)
- エチレン・プロピレンゴム(EPM、EPDM)
- クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)
- アクリルゴム(ACM)
- ウレタンゴム(U)
- シリコーンゴム(VMQ、PVMQ、FVMQ)
- フッ素ゴム(FKM)
- 多硫化ゴム(T)
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