SA2 490の成分、材質、比重、板厚、機械的性質|アルミメッキ鋼板の規格
SA2 490はアルミメッキ鋼板のJIS規格材料の一つで、8種類規定されている材料の中では最も機械的強度に優れています。反面、延性や伸びのパラメータは低くなりますが、メッキ鋼板として明確に降伏点と引張強度が規格化されている貴重な部類です。用途は耐候用で、かつ構造用を想定したものとなります。板厚については、0.4mm以上2.5mm以下の範囲となります。メッキについては付着量120、150、200にいずれかの厚膜です。
SA2 490の成分、材質
鉄鋼の種類 | C | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|
SA2 490 | 0.30以下 | 2.00以下 | 0.200以下 | 0.050以下 |
SA2 490の機械的性質|降伏点、耐力、引張強さ、伸び
鉄鋼の種類 | 降伏点、耐力(N/mm2) | 引張強さ(N/mm2) | 伸び(%) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
表示厚さが0.30mm以上0.40mm未満 | 表示厚さが0.40mm以上0.60mm未満 | 表示厚さが0.60mm以上1.00mm未満 | 表示厚さが1.00mm以上 | |||
SA2 490 | 365以上 | 490以上 | − | 16以上 | 16以上 | 16以上 |
SA2 490の比重
比重は、質量計算のベースとして7.85が使われていますので、他の鋼板と同等の7.85と考えられます。
SA2 490のメッキ量、メッキ厚
SA2 490のメッキ付着量
SA2 490につけられているメッキは、メッキ層の厚さではなく、鋼板の1平方メートルあたりに付着している重量によって分類されます。
めっき付着量の表示記号 | 40 | 60 | 80 | 100 | 120 | 150 | 200 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3点平均最小付着量 | 40 | 60 | 80 | 100 | 120 | 150 | 200 |
1点最小付着量 | 30 | 45 | 60 | 75 | 90 | 113 | 150 |
SA2 490のメッキ厚さ
めっきの付着量表示記号 | 40 | 60 | 80 | 100 | 120 | 150 | 200 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
相当めっき厚さ | 0.022 | 0.033 | 0.044 | 0.056 | 0.066 | 0.083 | 0.111 |
SA2 490の板厚、長さ、幅などのサイズ
標準となる板厚の範囲は0.40ミリから2.5ミリとなります。板厚のバリエーションは下記となります。用途によっては、メッキ厚についても加味する必要があるかもしれません。
SA2 490の板厚
板厚(溶融アルミニウムめっき鋼板共通) |
---|
0.40 |
0.50 |
0.60 |
0.70 |
0.80 |
0.90 |
1.0 |
1.2 |
1.4 |
1.6 |
2.0 |
2.3 |
SA2 490の板のサイズ|幅と長さ
規格の上での標準寸法については下表の幅と長さになっています。
幅(標準幅) | 長さ(標準長さ) |
---|---|
914 | 1829, 2438, 3658 |
1000 | 2000 |
1219 | 2438, 3658 |
SA2 490の厚さ、長さ、幅の許容差
溶融アルミニウムめっき鋼板の種類ごと、板厚ごとに許容される誤差について定められています。SA2 490の厚さ、長さ、幅の許容差についてはこちらの表となります。
「JIS G 3314 溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯」に規定のある材料記号
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