SCC5の材質、成分、耐力、引張強さ、硬度|SCC5の機械的性質と特性
SCC5は構造用に規定された炭素鋼の鋳鋼品のひとつで、SCC3よりも強度は高くなります。炭素量から見ると、S45C相当の鋳物となります。
SCC5の成分、材質
鋳鋼の種類 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCC5 | 0.40から0.50 | 0.30から0.60 | 0.50から0.80 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | - | - |
SCC5の熱処理後の機械的性質|降伏点、耐力、引張強さ、伸び、絞り、硬度
鋳鋼の記号末尾についているAは焼ならし焼戻しを、Bは焼入れ焼き戻しの熱処理を行った材料であることを示しています。
鋳鋼の種類 | 熱処理 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び (%) |
絞り (%) |
硬さ HB |
---|---|---|---|---|---|---|
SCC5A | 焼ならし焼戻し | 295以上 | 620以上 | 9以上 | 15以上 | 163以上 |
SCC5B | 焼入れ焼き戻し | 440以上 | 690以上 | 9以上 | 15以上 | 201以上 |
「JIS G 5111 構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品」に規定のある材料記号
スポンサーリンク
>このページ「SCC5の材質、成分、耐力、引張強さ、硬度|SCC5の機械的性質と特性」の先頭へ
- 加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
- 高温高圧用鋳鋼品(SCPH材)の種類と材質、成分、規格
- SCS(ステンレス鋳鋼品)の種類と材質、成分、規格
- アルミニウム合金鋳物の種類の一覧
- アルミダイカスト(ADC材)の成分と種類、特徴|材質、比重、機械的性質など
- 銅合金鋳物、鋳造品の用途、成分、種類、記号について
- クロムモリブデン鋼鋼材(SCM材)の用途、機械的性質、成分の一覧
- 鍛造と鋳造の違い
- 鋳造と鍛造の使い分け
- 炭素鋼鋳鋼品(SC材)の用途、機械的性質、成分の一覧
- 鋼、鉄、鋳鉄はそれぞれ何が違うか
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 鉄鋼材料、鉄、炭素鋼、工具鋼の比重
- 鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、ハイスの比熱
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
- 金属単体の比重、密度の一覧表
- 金属の融点、沸点の一覧表
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 金属材料の硬度の一覧と比較
- 鉄鋼材料の種類
- 炭素鋼と合金鋼の違いと使い分け
- 合金元素の果たす役割
- 鉄鋼、炭素鋼、合金鋼の焼入れ深さ
- 焼入れ性とは