SCMnCr4の材質、成分、耐力、引張強さ、硬度|SCMnCr4の機械的性質と特性
SCMnCr4はマンガンクロム鋼材の鋳物のうち、構造用、耐磨耗性が求められる用途での使用を想定したものです。炭素含有量が同系統の組成の中では最も多く、0.35から0.45となっているため、硬度もこの鋳物のなかでは高いほうです。
SCMnCr4の成分、材質
鋳鋼の種類 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCMnCr4 | 0.35から0.45 | 0.30から0.60 | 1.20から1.60 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | 0.40から0.80 | - |
SCMnCr4の熱処理後の機械的性質|降伏点、耐力、引張強さ、伸び、絞り、硬度
鋳鋼の記号末尾についているAは焼ならし焼戻しを、Bは焼入れ焼き戻しの熱処理を行った材料であることを示しています。
鋳鋼の種類 | 熱処理 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び (%) |
絞り (%) |
硬さ HB |
---|---|---|---|---|---|---|
SCMnCr4A | 焼ならし焼戻し | 410以上 | 690以上 | 9以上 | 20以上 | 201以上 |
SCMnCr4B | 焼入れ焼き戻し | 540以上 | 740以上 | 13以上 | 25以上 | 223以上 |
「JIS G 5111 構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品」に規定のある材料記号
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