SCMnCrM2の材質、成分、耐力、引張強さ、硬度|SCMnCrM2の機械的性質と特性
SCMnCrM2は合金鋼の鋳物の一つで、マンガン、クロム、モリブデンが添加された合金をベースにしています。合金の鋳物としては、クロモリ鋼やニッケルクロムモリブデン鋼と並び、高強度材料として知られます。構造用、強靭用が想定されています。
SCMnCrM2の成分、材質
鋳鋼の種類 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCMnCrM2 | 0.25から0.35 | 0.30から0.60 | 1.20から1.60 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | 0.30から0.70 | 0.15から0.35 |
SCMnCrM2の熱処理後の機械的性質|降伏点、耐力、引張強さ、伸び、絞り、硬度
鋳鋼の記号末尾についているAは焼ならし焼戻しを、Bは焼入れ焼き戻しの熱処理を行った材料であることを示しています。
鋳鋼の種類 | 熱処理 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び (%) |
絞り (%) |
硬さ HB |
---|---|---|---|---|---|---|
SCMnCrM2A | 焼ならし焼戻し | 440以上 | 690以上 | 13以上 | 30以上 | 201以上 |
SCMnCrM2B | 焼入れ焼き戻し | 540以上 | 740以上 | 13以上 | 30以上 | 212以上 |
「JIS G 5111 構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品」に規定のある材料記号
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