SCPL11の材質、成分、対応する温度、機械的性質|低温高圧用鋳鋼品、SCPL11のJIS規格
ニッケルを含有する二つの低温高圧用の鋳鋼材料のうち、炭素量が若干多く、反対にニッケルが若干少ないタイプの材料となります。低温脆性を見るための試験では、−75℃での試験となります。耐力や引張強さなどはSCPL31と同程度となります。
中間値として0.5%ほどMoを含有するモリブデン鋼の鋳物でもあります。
SCPL11の成分、材質
材料記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SCPL11 | 0.25以下 | 0.60以下 | 0.50から0.80 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | 0.45から0.65 |
SCPL11の成分のうち、不純物許容値
材料記号 | Cu | Ni | Cr | 合計量 |
---|---|---|---|---|
SCPL11 | 0.50以下 | − | 0.35以下 | − |
SCPL11の機械的性質
材料記号 | 降伏点、耐力 (N/mm2) |
引張強さ (N/mm2) |
伸び (%) |
絞り (%) |
シャルピー吸収エネルギー、衝撃値(J) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
衝撃試験温度(℃) | 4号試験片 | 4号試験片(幅7.5mm) | 4号試験片(幅5mm) | ||||||||
3個の平均値 | 個別の値 | 3個の平均値 | 個別の値 | 3個の平均値 | 個別の値 | ||||||
SCPL11 | 245以上 | 450以上 | 21以上 | 35以上 | -60 | 18以上 | 14以上 | 15以上 | 12以上 | 12以上 | 9以上 |
「JIS G 5152 低温高圧用鋳鋼品」に規定のある材料記号
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