SCPL31の材質、成分、対応する温度、機械的性質|低温高圧用鋳鋼品、SCPL31のJIS規格
低温下での仕様となっている高圧用鋳鋼の4種の中では、もっとも低温脆性に優れた鋼種となります。低温下での靭性を見るためのシャルピー衝撃試験では、−100℃の環境でテストされたデータが規定されています。成分上は、低炭素鋼にニッケルが添加されている鋳鋼材となります。
低温環境に強いニッケルを含有したニッケル鋼の鋳鋼品でもあります(3.5%ニッケル)。
SCPL31の成分、材質
材料記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SCPL31 | 0.15以下 | 0.60以下 | 0.50から0.80 | 0.040以下 | 0.040以下 | 3.00から4.00 | − |
SCPL31の成分のうち、不純物許容値
材料記号 | Cu | Ni | Cr | 合計量 |
---|---|---|---|---|
SCPL31 | 0.50以下 | - | 0.35以下 | - |
SCPL31の機械的性質
材料記号 | 降伏点、耐力 (N/mm2) |
引張強さ (N/mm2) |
伸び (%) |
絞り (%) |
シャルピー吸収エネルギー、衝撃値(J) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
衝撃試験温度(℃) | 4号試験片 | 4号試験片(幅7.5mm) | 4号試験片(幅5mm) | ||||||||
3個の平均値 | 個別の値 | 3個の平均値 | 個別の値 | 3個の平均値 | 個別の値 | ||||||
SCPL31 | 275以上 | 480以上 | 21以上 | 35以上 | -100 | 21以上 | 17以上 | 18以上 | 14以上 | 14以上 | 11以上 |
「JIS G 5152 低温高圧用鋳鋼品」に規定のある材料記号
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