砥石の選び方:砥石メーカーに相談して選ぶ
砥石について調べてみたがいまいちわからない、あるいはもう試してみたい砥石の仕様が決まっているのでその製作について相談したいなど、内容こそ違っても砥石メーカーに相談される際に整理しておくと便利な情報についてまとめました。
砥石の選定を依頼したり、今使っている砥石で思うように結果が出ない場合、以下のポイントを整理されていると話がスムーズに進むと思います。
- 加工物、形状、加工方法
- 発生している問題、優先課題、砥石検討の理由など
- 使っている砥石の仕様、加工で目指しているポイント
- 砥石に求めているもの(切れ味、面粗さ、ライフ、形状維持、ドレッシング回数低減など)
加工物、形状、加工方法
研削対象の名称のほか、特殊な材料の場合、硬度や物性についても差し支えない範囲で提供すると砥石の選択がしやすくなります。また加工する対象の形状や加工方法から選択することの出来る形状がおおむね決まります。
発生している問題、優先課題、砥石検討の理由など
砥石の焼けが発生している、異常損耗する、切れない、コストダウンしたい、安定調達のため代替メーカーを探しているなど砥石を検討されている理由を伝えると割と的確な対抗品などの提案を得られることがあります。
使っている砥石の仕様、加工で目指しているポイント
研削加工で目指しているポイント(面粗さ、取り代など)や、今使っている砥石の仕様や形状を伝えることで代替案の検討がはやくなります。
- 砥粒
- ボンド
- 結合度
- 粒度
- 集中度
- 台金
上記の6つで砥石の仕様は確定できます。
砥石に求めているもの(切れ味、面粗さ、ライフ、形状維持、ドレッシング回数低減など)
砥石の求められている優先事項について率直なところを伝えることが肝要です。ただ、一般に「切れ味がよく」「減らない」砥石というものは存在しないため、両者のバランスをよいところを選定することになります。無理難題を依頼される前に、現実的な部分を確認されるとよいでしょう。
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