SCH2の成分、材質、硬度、比重、機械的性質|耐熱鋼、耐熱合金の鋳造品
SCH2は耐熱鋼のうち、鋳造品の鋼材で、圧延でいう耐熱鋼のSUH446相当のものです。ASTMの446に相当します。クロムを25から28%成分に含みます。熱膨張係数(線膨張係数)は、0から100℃の場合で10.4(10-6deg-1)、0から650℃の場合で13.5(10-6deg-1)とされます。 なお、成分上、Niを4.00%以下ならば含有してもよいとの規定があります。
SCH2の成分、材質
耐熱鋼鋳造品の種類 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Nb | W | Co | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCH2 | 0.40以下 | 2.00以下 | 1.00以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 1.00以下 | 25.00から28.00 | - | - | - | - | - |
SCH2の機械的性質
耐熱鋼の鋳物 | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
硬度 HB |
---|---|---|---|---|
SCH2 | - | 340以上 | - | - |
「JIS G 5122 耐熱鋼及び耐熱合金鋳造品」に規定のある材料記号
スポンサーリンク
>このページ「SCH2の成分、材質、硬度、比重、機械的性質|耐熱鋼、耐熱合金の鋳造品」の先頭へ
- 加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
- 耐熱鋼SCH材の一覧へ戻る
- 耐熱鋼、SUHの種類と用途、成分、耐熱温度など
- 金属の低温脆性
- 高温高圧用鋳鋼品|SCPH材の特性、成分、材質、比重、機械的性質の規格
- SCS(ステンレス鋳鋼品)の種類と材質、成分、規格
- アルミニウム合金鋳物の種類の一覧
- アルミダイカスト(ADC材)の成分と種類、特徴|材質、比重、機械的性質など
- 銅合金鋳物、鋳造品の用途、成分、種類、記号について
- 鍛造と鋳造の違い
- 鋳造と鍛造の使い分け
- 炭素鋼鋳鋼品(SC材)の用途、機械的性質、成分の一覧
- 鋼、鉄、鋳鉄はそれぞれ何が違うか
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 鉄鋼材料、鉄、炭素鋼、工具鋼の比重
- 鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、ハイスの比熱
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
- 金属単体の比重、密度の一覧表
- 金属の融点、沸点の一覧表
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 金属材料の硬度の一覧と比較
- 鉄鋼材料の種類
- 炭素鋼と合金鋼の違いと使い分け
- 合金元素の果たす役割
- 鉄鋼、炭素鋼、合金鋼の焼入れ深さ
- 焼入れ性とは