SGC490の材質、強度、比重、板厚、メッキ厚等|溶融亜鉛メッキ鋼板の種類と規格
SGC490の特徴
SGC490は溶融亜鉛めっき鋼板の規格材料の一つです。原板として冷延鋼板を使い、その表裏に溶融亜鉛メッキラインでメッキ付けが施されています。成分的には、0.30%以下の炭素量であり、高強度用の鋼板となります。
亜鉛メッキした鋼板の表面には独特の花柄のような幾何学的な紋様が浮き出てきますが、これをスパングルと言います。このスパングルについても、通常のものと、スパングル模様をできるだけ細かくして目立たなくしたものとがあります。用途や文化によってはこうした紋様が好まれることもありますが、塗装する場合は、小さいほうが下地から浮き出てきにくいとされます。
SGC490の特性
SGC490の材質、成分
溶融亜鉛メッキ鋼板の種類 | C | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|
SGC490 | 0.30以下 | 2.00以下 | 0.20以下 | 0.05以下 |
SGC490の強度、機械的性質に関する情報
亜鉛メッキ鋼板の記号 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び(%) | 試験片と方向 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
板厚(mm) 表示厚さ |
|||||||||
0.25以上0.40未満 | 0.40以上0.60未満 | 0.60以上1.0未満 | 1.0以上1.6未満 | 1.6以上2.5未満 | 2.5以上 | ||||
SGC490 | 365以上 | 490以上 | 16以上 | 16以上 | 16以上 | 16以上 | 16以上 | 16以上 | 5号、圧延方向もしくは圧延方向に直角 |
SGC490の板厚と寸法、サイズ
「JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯」に規定のある材料記号
溶融亜鉛メッキ鋼板の記号 | 板厚、表示厚さ | 原板(元になる鋼板) |
---|---|---|
SGHC | 1.6mm以上6.0mm以下 | 熱延鋼板(熱間圧延) |
SGH340 | ||
SGH400 | ||
SGH440 | ||
SGH490 | ||
SGH540 | ||
SGCC | 0.25mm以上3.2mm以下 | 冷延鋼板(冷間圧延) |
SGCH | 0.11mm以上1.0mm以下 | |
SGCD1 | 0.40mm以上2.3mm以下 | |
SGCD2 | ||
SGCD3 | 0.60mm以上2.3mm以下 | |
SGCD4 | ||
SGC340 | 0.25mm以上3.2mm以下 | |
SGC400 | ||
SGC440 | ||
SGC490 | ||
SGC570 | 0.25mm以上2.0mm以下 |
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