SGH540の材質、強度、比重、板厚、メッキ厚等｜溶融亜鉛メッキ鋼板の種類と規格
SGH540の特徴
SGH540は溶融亜鉛メッキ鋼板の17種類の材料のうちの一つで、熱延鋼板を原板とするものとしては最も強度に優れるものです。数字にある540が、最低の引張強度をMPaで示したものです。成分でもマンガン、炭素ともに17種類中、最高レベルとなっています。伸びの値は16％以上となっています。熱間圧延鋼板由来のもので、最も強度の高い溶融亜鉛メッキ鋼板を使いたい場合は、この材料が主候補となります。
海外規格で類似鋼種となると、これよりも若干強度に優れますが、ASTMのSS 80(550)のうち、Cl1があります。
SGH540の特性
SGH540の材質、成分
| 溶融亜鉛メッキ鋼板の種類 | C | Mn | P | S |
|---|---|---|---|---|
| SGH540 | 0.30以下 | 2.50以下 | 0.20以下 | 0.05以下 |
SGH540の強度、機械的性質に関する情報
| 亜鉛メッキ鋼板の記号 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び（％） | 試験片と方向 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 板厚（mm） 表示厚さ |
||||||||
| 1.6以上2.0未満 | 2.0以上2.5未満 | 2.5以上3.2未満 | 3.2以上4.0未満 | 4.0以上6.0以下 | ||||
| SGH540 | 400以上 | 540以上 | 16以上 | 16以上 | 16以上 | 16以上 | 16以上 | 5号、圧延方向か、圧延方向に直角 |
SGH540の板厚と寸法、サイズ
「JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯」に規定のある材料記号
| 溶融亜鉛メッキ鋼板の記号 | 板厚、表示厚さ | 原板（元になる鋼板） |
|---|---|---|
| SGHC | 1.6mm以上6.0mm以下 | 熱延鋼板（熱間圧延） |
| SGH340 | ||
| SGH400 | ||
| SGH440 | ||
| SGH490 | ||
| SGH540 | ||
| SGCC | 0.25mm以上3.2mm以下 | 冷延鋼板（冷間圧延） |
| SGCH | 0.11mm以上1.0mm以下 | |
| SGCD1 | 0.40mm以上2.3mm以下 | |
| SGCD2 | ||
| SGCD3 | 0.60mm以上2.3mm以下 | |
| SGCD4 | ||
| SGC340 | 0.25mm以上3.2mm以下 | |
| SGC400 | ||
| SGC440 | ||
| SGC490 | ||
| SGC570 | 0.25mm以上2.0mm以下 |
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