SGCCの材質、強度、比重、板厚、メッキ厚等|溶融亜鉛メッキ鋼板の種類と規格
SGCCの特徴
SGCCは溶融亜鉛メッキ鋼板のうち、冷延鋼板をもとにした材料で、11種類ある冷延鋼板を元にしたものとしては、唯一、一般用として規定された材料です。厚さは0.25mmから3.2mmと熱延鋼板由来のものに比べると、薄くなります。
炭素は0.15%以下となるため、軟鋼に相当する炭素量となります。リンや硫黄も0.05%を上限とします。引張強度や伸びについては規定されていませんが、引張強度の参考値は270MPa以上となっています。
海外規格との比較では、ASTMのCS Type AやCS Type Bが近い成分構成を持ちます。
SGCCの特性
SGCCの材質、成分
溶融亜鉛メッキ鋼板の種類 | C | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|
SGCC | 0.15以下 | 0.80以下 | 0.05以下 | 0.05以下 |
SGCCの強度、機械的性質に関する情報
亜鉛メッキ鋼板の記号 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び(%) | 試験片と方向 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
板厚(mm) 表示厚さ |
|||||||||
0.25以上0.40未満 | 0.40以上0.60未満 | 0.60以上1.0未満 | 1.0以上1.6未満 | 1.6以上2.5未満 | 2.5以上 | ||||
SGCC | 205以上※参考値 | 270以上※参考値 | − | − | − | − | − | − | 5号、圧延方向 |
SGCCの板厚と寸法、サイズ
「JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯」に規定のある材料記号
溶融亜鉛メッキ鋼板の記号 | 板厚、表示厚さ | 原板(元になる鋼板) |
---|---|---|
SGHC | 1.6mm以上6.0mm以下 | 熱延鋼板(熱間圧延) |
SGH340 | ||
SGH400 | ||
SGH440 | ||
SGH490 | ||
SGH540 | ||
SGCC | 0.25mm以上3.2mm以下 | 冷延鋼板(冷間圧延) |
SGCH | 0.11mm以上1.0mm以下 | |
SGCD1 | 0.40mm以上2.3mm以下 | |
SGCD2 | ||
SGCD3 | 0.60mm以上2.3mm以下 | |
SGCD4 | ||
SGC340 | 0.25mm以上3.2mm以下 | |
SGC400 | ||
SGC440 | ||
SGC490 | ||
SGC570 | 0.25mm以上2.0mm以下 |
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