SGHCの材質、強度、比重、板厚、メッキ厚等｜溶融亜鉛メッキ鋼板の種類と規格
SGHCの特徴
SGHCは表面に亜鉛メッキを施した鋼板の規格材料の一つで、熱間圧延鋼板を素材としているものとしては、強度が最も低いものとなります。ただし、引張強度や伸びなどのパラメータは規格としての規定は無く、あくまで参考値です。メッキのつけ方が、溶融亜鉛メッキとなるため、メッキ層の量、厚みが比較的大きく、耐食性に優れた鋼板となります。
成分上、炭素量は溶融亜鉛メッキ鋼板の中では最も低い部類の0.15%以下となります。
一般用の鋼板となり、海外規格での類似鋼板としてはISOでの01や02、EN（BS EN, DIN EN, NF EN）でのDX51D、ASTMにおけるCS Type A、CS Type B、CS Type C、FS Type A、FS Type B等があります。
SGHCの特性
SGHCの材質、成分
| 溶融亜鉛メッキ鋼板の種類 | C | Mn | P | S |
|---|---|---|---|---|
| SGHC | 0.15以下 | 0.80以下 | 0.05以下 | 0.05以下 |
SGHCの強度、機械的性質に関する情報
| 亜鉛メッキ鋼板の記号 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び（％） | 試験片と方向 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 板厚（mm） 表示厚さ |
||||||||
| 1.6以上2.0未満 | 2.0以上2.5未満 | 2.5以上3.2未満 | 3.2以上4.0未満 | 4.0以上6.0以下 | ||||
| SGHC | 205以上※参考値 | 270以上※参考値 | - | - | - | - | - | 5号、圧延方向 |
SGHCの板厚と寸法、サイズ
「JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯」に規定のある材料記号
| 溶融亜鉛メッキ鋼板の記号 | 板厚、表示厚さ | 原板（元になる鋼板） |
|---|---|---|
| SGHC | 1.6mm以上6.0mm以下 | 熱延鋼板（熱間圧延） |
| SGH340 | ||
| SGH400 | ||
| SGH440 | ||
| SGH490 | ||
| SGH540 | ||
| SGCC | 0.25mm以上3.2mm以下 | 冷延鋼板（冷間圧延） |
| SGCH | 0.11mm以上1.0mm以下 | |
| SGCD1 | 0.40mm以上2.3mm以下 | |
| SGCD2 | ||
| SGCD3 | 0.60mm以上2.3mm以下 | |
| SGCD4 | ||
| SGC340 | 0.25mm以上3.2mm以下 | |
| SGC400 | ||
| SGC440 | ||
| SGC490 | ||
| SGC570 | 0.25mm以上2.0mm以下 |
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