SWMGH-1の規格|亜鉛メッキ鉄線であるSWMGH-1の機械的性質、引張強さ、伸び、成分

2014年3月1日更新

SWMGH-1は亜鉛メッキ鉄線のうち、冷間加工したものにメッキしたグレードで、引張強度が必要な際に使用が検討される材料です。同系統のものは4種類あり、その中では亜鉛メッキの量が最も少ないグレードではあります。線径の範囲が0.10mm以上6.00mm以下となり、JIS1種あるいはGH-1とも呼ばれます。冷間加工したものにメッキしている為、寸法精度が高くなります。

SWMGH-1の成分、材質

SWMGH-1は軟鋼線材を材料としている為、成分についてはそちらに依拠します。おおむね、低炭素鋼となります。亜鉛メッキ鉄線としての成分値はJISには規定されていません。

SWMGH-1の機械的性質

SWMGH-1の機械的性質|引張強さ、伸び
亜鉛メッキ鉄線 引張強さ
N/mm2
伸び
SWMGH-1 1.80mm以上2.60mmまでは590から880。線径2.90mmから3.20mmまでは490から780。4.00mmから6.00mmまでは390から780 伸びの規定はなし。

「JIS G 3547 亜鉛メッキ鉄線」に規定のある材料記号

スポンサーリンク

>このページ「SWMGH-1の規格|亜鉛メッキ鉄線であるSWMGH-1の機械的性質、引張強さ、伸び、成分」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る

SWMGH-1の規格|亜鉛メッキ鉄線であるSWMGH-1の機械的性質、引張強さ、伸び、成分の関連記事とリンク

鉄線と鋼線の規格|鉄線と鋼線の違い
鉄線の規格|SWM材、普通鉄線、釘用鉄線、なまし鉄線、コンクリート用鉄線の強度、引張強さ、線径、番手、重量
SWCH(冷間圧造用炭素鋼線)の材質、機械的性質、成分について
軟鋼線材の規格|SWRM材の成分・材質、特性について
硬鋼線(SW-A、SW-B、SW-C)、硬鋼線材(SWRH材)
ピアノ線(SWP-A、SWP-B、SWP-V)とピアノ線材(SWRS材)
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGC材、SGH材)の種類と規格
電気亜鉛メッキ鋼板の特徴と規格、比重、成分、板厚、メッキ厚について
炭素鋼と合金鋼の違いと使い分け
軟鋼
金属の疲労強度、耐疲労性
金属の靱性、ねばり強さ(靭り強さ、粘り強さ)
冷間加工と熱間加工の違い
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
金属の熱伝導率の一覧表
鉄鋼材料、鉄、炭素鋼、工具鋼の比重
鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、ハイスの比熱
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
金属単体の比重、密度の一覧表
金属の融点、沸点の一覧表
金属の熱伝導率の一覧表
金属材料の硬度の一覧と比較
合金元素の果たす役割

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集