SWMGH-4の規格|亜鉛メッキ鉄線であるSWMGH-4の機械的性質、引張強さ、伸び、成分
SWMGH-4は亜鉛メッキ鉄線の1グレードの一つで、冷間加工した鉄線に亜鉛メッキしているものです。焼きなまし工程がないため、硬く、強度や精度に優れます。同種の冷間加工したものの中ではメッキ量は最も多くなりますが、それでもSWMGS-5よりはメッキは少なくなります。線径の範囲は0.90mm以上8.00mm以下となり、JISでは4種とも呼ばれます。省略形のGH-4と表記されていることもあります。
SWMGH-4の成分、材質
SWMGH-4は軟鋼線材を材料としている為、成分についてはそちらに依拠します。おおむね、低炭素鋼となります。亜鉛メッキ鉄線としての成分値はJISには規定されていません。
SWMGH-4の機械的性質
亜鉛メッキ鉄線 | 引張強さ N/mm2 |
伸び % |
---|---|---|
SWMGH-4 | 1.80mm以上2.60mmまでは590から880。線径2.90mmから3.20mmまでは490から780。4.00mmから8.00mmまでは390から780 | 伸びの規定はなし。 |
SWMGH-4の亜鉛メッキ量
線径(mm) | SWMGH-4 |
---|---|
0.10以上0.90未満 | - |
0.90 | 105以上 |
1.00 | |
1.20 | |
1.40 | 120以上 |
1.60 | |
1.80 | 155以上 |
2.00 | |
2.30 | 185以上 |
2.60 | |
2.90 | 230以上 |
3.20 | |
3.50 | |
4.00 | 245以上 |
4.50 | |
5.00 | |
5.50 | |
6.00 | |
6.50 | |
7.00 | |
7.50 | |
8.00 |
「JIS G 3547 亜鉛メッキ鉄線」に規定のある材料記号
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