SWMGS-6の規格|亜鉛メッキ鉄線であるSWMGS-6の機械的性質、引張強さ、伸び、成分
SWMGS-6は亜鉛メッキがつけられている鉄線の規格材料です。JISでは亜鉛メッキ鉄線として11グレードが規定されており、工程における焼きなましの有無でまず大きく二つに分かれ、焼きなましをするものは数字の直前にSがついている7種となります。
その中でもSWMGS-6はメッキの量が多いタイプとなる為、腐食の面で長持ちさせる必要があるような場合、他の亜鉛メッキ鉄線よりも耐食性が優先されるような場合に検討されます。亜鉛量が多いと加工性には影響します。さらに耐食性が必要な場合は、SWMGS-7の使用も検討することになります。
亜鉛メッキ量は、1平方メートル当たりに換算すると300グラムのかなりの厚膜になります。
線径は2.60mm以上6.00mm以下で、GS-6の名称で呼ばれることもあります。JISでは6種となります。
SWMGS-6の成分、材質
SWMGS-6は軟鋼線材を材料としている為、成分についてはそちらに依拠します。おおむね、低炭素鋼となります。亜鉛メッキ鉄線としての成分値はJISには規定されていません。
SWMGS-6の機械的性質
亜鉛メッキ鉄線 | 引張強さ N/mm2 |
伸び % |
---|---|---|
SWMGS-6 | 0.10mm以上2.30mmまでは規定なし。線径2.60mmから6.00mmまでは290から540 | 線径2.60mmから6.00mmまでは10以上(ただし、標点距離は200mmとなる)。 |
SWMGS-6のねじり特性
線径(ミリ) | つかみ間隔 | ねじり回数 | |
---|---|---|---|
0.10以上0.90未満 | - | - | |
0.90 | - | - | |
1.00 | - | - | |
1.20 | - | - | |
1.40 | - | - | |
1.60 | - | - | |
1.80 | - | - | |
2.00 | - | - | |
2.30 | - | - | |
2.60 | 200 | 33 | |
2.90 | 200 | 28 | |
3.20 | 200 | 26 | |
3.50 | 200 | 24 | |
4.00 | 200 | 21 | |
4.50 | 200 | 19 | |
5.00 | 200 | 17 | |
5.50 | 200 | 15 | |
6.00 | 200 | 13 | |
6.50 | - | - | |
7.00 | - | - | |
7.50 | - | - | |
8.00 | - | - |
SWMGS-6の亜鉛メッキ量
線径(mm) | SWMGS-6 |
---|---|
2.60 | 300以上 |
2.90 | |
3.20 | |
3.50 | |
4.00 | |
4.50 | |
5.00 | |
5.50 | |
6.00 |
「JIS G 3547 亜鉛メッキ鉄線」に規定のある材料記号
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