SWRH57Aの材質、成分などの特徴|硬鋼線材の材質、成分、比重、降伏点などの規格
SWRH57Aは60カーボンとも呼ばれる硬鋼線材の一つで、硬鋼線としては、三種類あるうちのSW-Bの材料として使われています。これは主にバネ用のうち、静荷重(物にかかる荷重が一定、バネの場合は変化する場合であっても1000回以下)を想定したものとなります。炭素量はある一定の範囲までの含有であれば、硬度や引張強度が上がっていきますが、反面、伸び値などのパラメータは低下します。
SWRH57Aの成分、材質
硬鋼線の種類 | C(炭素) | Si(シリコン) | Mn(マンガン) | P(リン) | S(硫黄) |
---|---|---|---|---|---|
SWRH57A | 0.54から0.61 | 0.15から0.35 | 0.30から0.60 | 0.030以下 | 0.030以下 |
SWRH57Aの機械的性質
引張強さや伸びなどの強度のパラメータは、材料そのものとなるSWRHには規定されておらず、これらが加工されたあとの鋼線ごとに規定があります。
「JIS G 3521 硬鋼線」に規定のある材料記号
「JIS G 3506 硬鋼線材(2004年改訂)」に規定のある材料記号
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