SZAC490の成分、材質、機械的性質、メッキ厚、板厚について|ガルタイト鋼板、ガルファン鋼板、溶融亜鉛−5%アルミニウム合金メッキ鋼板の特徴と種類

2013年11月25日更新

SZAC490鋼板の特徴

SZAC490は亜鉛とアルミ合金のメッキが施された鋼板の一種で、JIS規格では溶融亜鉛−5%アルミニウム合金メッキ鋼板と呼ばれる材料の一つです。この規格では17種類のグレードが規定されており、このSZAC490もその一つです。この規格では、メッキ前の鋼板には、冷間圧延鋼板を用いたものと熱間圧延鋼板を用いたものがありますが、この材料については前者由来となります。

引張強さの最小値を示す490MPaが記号についている数字の由来で、高強度用途のものであるため、降伏点についても規定されています。板厚については0.25ミリから2.3ミリまでとなります。

SZAC490鋼板の特性

SZAC490鋼板の比重

他の鋼板と同様、SZAC490も7.85が基本となります。メッキが付着した状態の比重については、個別に算出することになります。

SZAC490鋼板の成分、材質

SZAC490の成分
(単位:%)
鋼板の種類 C(炭素) Mn(マンガン) P(リン) S(硫黄)
SZAC490 0.30以下 2.00以下 0.20以下 0.05以下

SZAC490の機械的性質

SZAC490の引張強度、降伏点、耐力、板厚ごとの伸び
鋼板の種類 降伏点、耐力
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
(単位:%)
試験片と方向
板厚(表示厚さ)
(単位:ミリ)
0.25以上0.40未満 0.40以上0.60未満 0.60以上1.0未満 1.0以上1.6未満 1.6以上2.3以下
SZAC490 365以上 490以上 16以上 16以上 16以上 16以上 16以上 5号、圧延方向か、圧延方向に直角

SZAC490鋼板の板厚と寸法、サイズ

SZAC490鋼板のメッキ厚

溶融亜鉛メッキ法によるもので、メッキ付着量とメッキ厚については、下記となります。

溶融亜鉛−5%アルミニウム合金メッキ鋼板の一覧|JIS G 3317 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯に規定された材料記号

熱延原板を原板とする
鋼板の種類 板厚の範囲 用途
SZAHC 1.6ミリ以上4.5ミリ以下 一般用
SZAH340 高強度用
SZAH400
SZAH440
SZAH490
SZAH540
冷延鋼板を原板とする
鋼板の種類 板厚の範囲 用途
SZACC 0.25ミリ以上2.3ミリ以下 一般用
SZACH 0.25ミリ以上1.0ミリ以下 硬質用
SZACD1 0.40ミリ以上2.3ミリ以下 絞り用(1種)
SZACD2 絞り用(2種)
SZACD3 0.60ミリ以上2.3ミリ以下 絞り用(3種)
SZACD4 絞り用(4種)
SZAC340 0.25ミリ以上2.3ミリ以下 高強度用
SZAC400
SZAC440
SZAC490
SZAC570 0.25ミリ以上2.0ミリ以下

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