SZAC570の成分、材質、機械的性質、メッキ厚、板厚について｜ガルタイト鋼板、ガルファン鋼板、溶融亜鉛−５％アルミニウム合金メッキ鋼板の特徴と種類
SZAC570鋼板の特徴
SZAC570は溶融亜鉛−５％アルミニウム合金メッキ鋼板と呼ばれる材料で、別名ガルタイト鋼板と呼ばれたり、ガルファン鋼板と呼ばれたりすることもあります。
SZAC570のほかに、このカテゴリーに入る鋼板は１７種類ありますが、なかでもこの材料記号は、冷延鋼板を原板とし、そこにメッキ付けを行ったものとなります。その中でも最小の引張強さが５７０MPaとなるこの材料は、最も強度に優れたものとなります。
薄板の規格であるため、板厚の範囲は、0.25ミリから2.0ミリまでとなります。高強度用途の鋼板です。
SZAC570鋼板の特性
SZAC570鋼板の比重
他の鋼板と同様、SZAC570も7.85が基本となります。メッキが付着した状態の比重については、個別に算出することになります。
SZAC570鋼板の成分、材質
| 鋼板の種類 | C（炭素） | Mn（マンガン） | P（リン） | S（硫黄） |
|---|---|---|---|---|
| SZAC570 | 0.30以下 | 2.50以下 | 0.20以下 | 0.05以下 |
SZAC570の機械的性質
| 鋼板の種類 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び （単位：％） |
試験片と方向 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 板厚（表示厚さ） （単位：ミリ） |
||||||||
| 0.25以上0.40未満 | 0.40以上0.60未満 | 0.60以上1.0未満 | 1.0以上1.6未満 | 1.6以上2.3以下 | ||||
| SZAC570 | 560以上 | 570以上 | − | − | − | − | − | ５号、圧延方向か、圧延方向に直角 |
SZAC570鋼板の板厚と寸法、サイズ
SZAC570鋼板のメッキ厚
溶融亜鉛メッキ法によるもので、メッキ付着量とメッキ厚については、下記となります。
溶融亜鉛−５％アルミニウム合金メッキ鋼板の一覧｜JIS G 3317 溶融亜鉛−５％アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯に規定された材料記号
| 鋼板の種類 | 板厚の範囲 | 用途 |
|---|---|---|
| SZAHC | 1.6ミリ以上4.5ミリ以下 | 一般用 |
| SZAH340 | 高強度用 | |
| SZAH400 | ||
| SZAH440 | ||
| SZAH490 | ||
| SZAH540 |
| 鋼板の種類 | 板厚の範囲 | 用途 |
|---|---|---|
| SZACC | 0.25ミリ以上2.3ミリ以下 | 一般用 |
| SZACH | 0.25ミリ以上1.0ミリ以下 | 硬質用 |
| SZACD1 | 0.40ミリ以上2.3ミリ以下 | 絞り用（1種） |
| SZACD2 | 絞り用（2種） | |
| SZACD3 | 0.60ミリ以上2.3ミリ以下 | 絞り用（3種） |
| SZACD4 | 絞り用（4種） | |
| SZAC340 | 0.25ミリ以上2.3ミリ以下 | 高強度用 |
| SZAC400 | ||
| SZAC440 | ||
| SZAC490 | ||
| SZAC570 | 0.25ミリ以上2.0ミリ以下 |
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