SCMnH1の成分と材質、硬度の規格について|高マンガン鋼鋳鋼品の特徴
SCMnH1は高マンガン鋼鋳鋼品のうち、5元素の中でシリコンの含有規定のないタイプとなります。高Mn鋼の中では、標準的なマンガン量となります。リンの上限値が高めに設定されています。なお、この鋼種に限っては水靭処理の温度が大よそ1000℃と定められているものの、引張強さや耐力、伸びなどの機械的強度に関する規定がありません。
SCMnH1の成分、材質
高マンガン鋼の種類 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | V |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCMnH1 | 0.90から1.30 | − | 11.00から14.00 | 0.100以下 | 0.050以下 | − | − | − | − |
SCMnH1の機械的性質、熱処理(水靭処理)温度
高マンガン鋼の種類 | 水靭処理の温度 ℃ |
耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
曲げ (角度150°) |
硬度 HBW |
---|---|---|---|---|---|---|
SCMnH1 | 約1000℃ | - | - | - | - | - |
「JIS G 5131 高マンガン鋼鋳鋼品」に規定のある材料記号
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