めっきも紛争鉱物に関係があるか
紛争鉱物は3TGと呼ばれる4つの鉱物資源、すなわちスズ、タンタル、タングステン、金を指しますが、これらを製品に用いている場合、その出所を明らかにするための調査です。めっきに使われる可能性があるのはスズ、金です。
米国で成立したドッド・フランク法によって、米国上場企業は、紛争鉱物の使用状況を情報開示する義務を負うことになったため、その上流にあるサプライヤーにまで調査を遡る必要があり、米企業と取引関係にない製造業にまで調査依頼が届くようになっています。
4つの鉱物資源ときくと、一見何の関係もなさそうに見えますが、スズひとつをとって見ても、その用途には例えば以下のようなものが考えられます。
- メッキ
- 塗料
- 缶
- ハンダ材料
- 集積回路
- 透明導電膜(タッチパネル類)
したがって、自社で供給している製品にめっきを施している場合には、そのめっきにスズが用いられているかどうか、めっき業者に確認し、めっき業者からスズの調達先であるメーカーへ調査依頼を行っていくことになります。
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