紛争鉱物にステンレスは該当するか

2014年2月9日更新

ステンレスは、鉄鋼材料のうち、クロムやニッケルを鉄に添加したタイプの素材で、これ自体に紛争鉱物となるタングステンやスズ、タンタル、金を添加することはほとんどありませんので、通常は紛争鉱物が使われていることはありませんが、この調査の流儀としては、仕入れ元となるステンレスメーカーに調査を依頼するのが本来の調査のやり方です。

したがって、客先から紛争鉱物調査報告テンプレートが送られてきたら、それをコピーして仕入先に記入をお願いすることになります。基本的にはDeclarationの部分だけが必須入力項目になるので、質問事項は14しかありません。

ただし、これを受け取った仕入先もそのまた仕入先へ依頼しないと分からない内容となるため、次から次へとトスされていく形にはなります。この調査に時間がかかるのはこのためです。

紛争鉱物調査報告テンプレートはたいていエクセルファイルで送られてきますが、自分の会社から提出する分は、自社へ直接納入している1次サプライヤーからの調査結果を集計してまとめ、記入して提出することになります。

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