紛争鉱物にステンレスは該当するか
ステンレスは、鉄鋼材料のうち、クロムやニッケルを鉄に添加したタイプの素材で、これ自体に紛争鉱物となるタングステンやスズ、タンタル、金を添加することはほとんどありませんので、通常は紛争鉱物が使われていることはありませんが、この調査の流儀としては、仕入れ元となるステンレスメーカーに調査を依頼するのが本来の調査のやり方です。
したがって、客先から紛争鉱物調査報告テンプレートが送られてきたら、それをコピーして仕入先に記入をお願いすることになります。基本的にはDeclarationの部分だけが必須入力項目になるので、質問事項は14しかありません。
ただし、これを受け取った仕入先もそのまた仕入先へ依頼しないと分からない内容となるため、次から次へとトスされていく形にはなります。この調査に時間がかかるのはこのためです。
紛争鉱物調査報告テンプレートはたいていエクセルファイルで送られてきますが、自分の会社から提出する分は、自社へ直接納入している1次サプライヤーからの調査結果を集計してまとめ、記入して提出することになります。
スポンサーリンク
紛争鉱物にステンレスは該当するかについての関連記事
- 3TGとは何か
- 紛争鉱物にアルミは含まれるか
- 紛争鉱物におけるOECDのガイドライン
- 紛争鉱物はOEMにも関係あるか
- 紛争鉱物と金型は関連があるか
- 紛争鉱物の産出国
- 紛争鉱物にステンレスは該当するか
- スクラップ品も紛争鉱物にあてはまるか
- 紛争鉱物の調査対象
- 紛争鉱物の調査期間
- 紛争鉱物に塗料も該当するか
- めっきも紛争鉱物に関係があるか
- タンタル(元素記号 Ta)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
- タングステン(元素記号 W)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
- スズ、錫(元素記号 Sn)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
- 金(元素記号 Au)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
- めっきの種類と特徴
- I.T.O(酸化インジウムスズ)の特性
- Ta2O5(五酸化タンタル)の特性
- WO3(酸化タングステン)の特性
- WC(炭化タングステン)のコーティング
- 高速度工具鋼鋼材(SKH材、ハイス鋼)の用途、機械的性質、成分の一覧