CN釘の規格|太め鉄丸釘の種類と規格|長さ、太さ、サイズ、材質の一覧
CN釘とも呼ばれる「太め鉄丸くぎ」は、平頭フラットの頭部形状を持っており、胴部は通常スムースになっている釘です。名称が示しているとおり、太目の胴部を持っている鉄丸釘に相当します。記号はCNからはじまります。主として家の建築のうち、ツーバーフォー工法に用いられる釘としても知られます。似た名称にNC釘というものがありますが、これはJIS規格にある釘ではなく、強度や径も小さい釘で構造用途でCN釘のかわりにはなりませんので注意を要します。釘は建築物の強度、耐震性に影響するため、法令に則った釘を使う必要があります。構造用合板(耐力壁)の固定には、N釘もしくはCN釘を使うことになっています。
釘の記号は、アルファベットと数字で成り立っていますが、数字の部分が長さを示しています。ただし、厳密な長さは下表のとおり、小数点となります。CN45の釘であれば、長さが44.5mmということになります。
CN釘のサイズ一覧|太め鉄丸くぎの形状と部位別のサイズ
下図における頭部の厚さtは参考値となります。
呼び|釘の記号名称 | 長さ(L) | 胴部径(d) | 先端部の長さ(S) | 頭部径(D) | 頭部厚さ(t) | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
寸法 | 許容差 | 寸法 | 許容差 | 寸法 | 許容差 | |||
CN45 | 44.5 | ±1.6 | 2.51 | ±0.10 | 2.0以上5.0未満 | 6.35 | ±0.64 | 1.1 |
CN50 | 50.8 | ±1.6 | 2.87 | ±0.10 | 2.3以上5.7未満 | 6.76 | ±0.68 | 1.3 |
CN55 | 57.2 | ±1.6 | 2.87 | ±0.10 | 2.3以上5.7未満 | 6.76 | ±0.68 | 1.3 |
CN65 | 63.5 | ±1.6 | 3.33 | ±0.10 | 2.7以上6.7未満 | 7.14 | ±0.71 | 1.5 |
CN70 | 69.9 | ±2.4 | 3.33 | ±0.10 | 2.7以上6.7未満 | 7.14 | ±0.71 | 1.5 |
CN75 | 76.2 | ±2.4 | 3.76 | ±0.10 | 3.0以上7.5未満 | 7.92 | ±0.79 | 1.7 |
CN85 | 82.6 | ±2.4 | 3.76 | ±0.10 | 3.0以上7.5未満 | 7.92 | ±0.79 | 1.7 |
CN90 | 88.9 | ±2.4 | 4.11 | ±0.10 | 3.3以上8.2未満 | 8.74 | ±0.87 | 1.9 |
CN100 | 101.6 | ±2.4 | 4.88 | ±0.10 | 3.9以上9.8未満 | 10.31 | ±1.03 | 2.2 |
JIS規格に定められた釘の種類と規格
>「CN釘の規格|太め鉄丸釘の種類と規格|長さ、太さ、サイズ、材質の一覧」の先頭へ
- N釘とCN釘の違い
- CN釘とGN釘の違い
- 鉄線と鋼線の規格|鉄線と鋼線の違い
- 鉄線の規格|SWM材、普通鉄線、釘用鉄線、なまし鉄線、コンクリート用鉄線の強度、引張強さ、線径、番手、重量
- 溶融亜鉛メッキ鋼板の種類と規格|メッキ付着量や強度、比重などの特徴
- 電気亜鉛メッキ鋼板の特徴と規格、比重、成分、板厚、メッキ厚について
- 金属の低温脆性
- 軟鋼
- 金属の疲労強度、耐疲労性
- 金属の靱性、ねばり強さ(靭り強さ、粘り強さ)
- 冷間加工と熱間加工の違い
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 鉄鋼材料、鉄、炭素鋼、工具鋼の比重
- 鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、ハイスの比熱
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
- 金属単体の比重、密度の一覧表
- 金属の融点、沸点の一覧表
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 金属材料の硬度の一覧と比較