SGLCCの強度、成分、比重、板厚、サイズ等の規格|ガルバリウム鋼板の種類と特徴
SGLCCの特徴
SGLCCはガルバリウム鋼板のJIS記号の一つで、12種類あるうち、冷間圧延鋼板を原板とする汎用タイプです。板の厚みは0.25mm以上2.3mm以下の規定されており、機械的強度についてはあくまで参考値として表示されています。
ガルバリウム鋼板は、亜鉛系メッキ鋼板の中でもアルミの含有量が多くなるため、表面の保護膜の働きにより、他のメッキ鋼板よりも長寿命、高耐食という性質を持ちますが、アルカリなど苦手な環境もあります。
また、メッキが破損したり、剥離した場合はそれがその鋼板の寿命となりますので、350℃以上の高温になるような環境での使用には適しません。
SGLCCの特性
ガルバリウム鋼板(SGLCC)の成分、材質
ガルバリウム鋼板の種類 | C 炭素 |
Mn マンガン |
P リン |
S 硫黄 |
---|---|---|---|---|
SGLCC | 0.15以下 | 0.80以下 | 0.05以下 | 0.05以下 |
ガルバリウム鋼板(SGLCC)の機械的性質、強度
鋼板の種類の記号 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び(%) | 試験片と方向 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
板の厚み(メッキ前、単位:ミリ) | ||||||||
0.25以上0.40未満 | 0.40以上0.60未満 | 0.60以上1.0未満 | 1.0以上1.6未満 | 1.6以上2.3以下 | ||||
SGLCC | 205以上※参考値 | 270以上※参考値 | 20以上※参考値 | 21以上※参考値 | 24以上※参考値 | 24以上※参考値 | 25以上※参考値 | 5号、圧延方向 |
ガルバリウム鋼板(SGLCC)の重量、質量、比重
7.85が原板(メッキ前の鋼板)に共通する比重となり、計算方法としてはこれに厚みをかけ、メッキ定数を加算し、面積をかけることで実際の重量が出ます。
ガルバリウム鋼板(SGLCC)のサイズ、寸法
JISでは標準の幅と長さの組み合わせが規定されています。
ガルバリウム鋼板(SGLCC)の板厚
板の厚さについては、メッキ前のものを基準にし、上記の範囲で以下のようなバリエーションがあります。
ガルバリウム鋼板(SGLCC)のメッキ厚
メッキの付着量と標準的なメッキの厚さの目安としては以下の表の通りです。なお、製品の質量・重量計算に使うメッキ量定数もこの表に記載しています。
ガルバリウム鋼板の一覧|JIS G 3321 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯に規定されている材料記号一覧
鋼板の種類、記号 | 板の厚さ(メッキ前) |
---|---|
SGLHC | 1.6ミリ以上2.3ミリ以下 |
SGLH400 | |
SGLH440 | |
SGLH490 | |
SGLH540 |
鋼板の種類、記号 | 板の厚さ(メッキ前) |
---|---|
SGLCC | 0.25ミリ以上2.3ミリ以下 |
SGLCD | 0.40ミリ以上1.6ミリ以下 |
SGLCDD | |
SGLC400 | 0.25ミリ以上2.3ミリ以下 |
SGLC440 | |
SGLC490 | |
SGLC570 | 0.25ミリ以上2.0ミリ以下 |
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