SGLH490の強度、成分、比重、板厚、サイズ等の規格|ガルバリウム鋼板の種類と特徴
SGLH490の特徴
SGLH490は高強度用を想定したガルバリウム鋼板の一つです。これは熱間圧延した鋼板に、アルミが55%、シリコンが1.6%、亜鉛が43.4%という組成をもつメッキをつけたもので、鋼板の欠点でもあった耐食性や外気での耐久性を大幅に向上させたものです。
JISではこのタイプのメッキがなされたものは12種類規定されており、うち5種類が熱間圧延鋼板をメッキ前の原板とするものです。
厚さは1.6mm以上2.3mm以下となり、このグレードの炭素量は高めの0.30%以下と規定されています。
SGLH490の特性
ガルバリウム鋼板(SGLH490)の成分、材質
ガルバリウム鋼板の種類 | C 炭素 |
Mn マンガン |
P リン |
S 硫黄 |
---|---|---|---|---|
SGLH490 | 0.30以下 | 2.00以下 | 0.20以下 | 0.05以下 |
ガルバリウム鋼板(SGLH490)の機械的性質、強度
鋼板の記号 | 降伏点、耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び (単位:%) |
試験片と方向 |
---|---|---|---|---|
SGLH490 | 365以上 | 490以上 | 16以上 | 5号、圧延方向か、圧延方向に直角のどちらか |
ガルバリウム鋼板(SGLH490)の重量、質量、比重
7.85が原板(メッキ前の鋼板)に共通する比重となり、計算方法としてはこれに厚みをかけ、メッキ定数を加算し、面積をかけることで実際の重量が出ます。
ガルバリウム鋼板(SGLH490)のサイズ、寸法
JISでは標準の幅と長さの組み合わせが規定されています。
ガルバリウム鋼板(SGLH490)の板厚
板の厚さについては、メッキ前のものを基準にし、上記の範囲で以下のようなバリエーションがあります。
ガルバリウム鋼板(SGLH490)のメッキ厚
メッキの付着量と標準的なメッキの厚さの目安としては以下の表の通りです。なお、製品の質量・重量計算に使うメッキ量定数もこの表に記載しています。
ガルバリウム鋼板の一覧|JIS G 3321 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯に規定されている材料記号一覧
鋼板の種類、記号 | 板の厚さ(メッキ前) |
---|---|
SGLHC | 1.6ミリ以上2.3ミリ以下 |
SGLH400 | |
SGLH440 | |
SGLH490 | |
SGLH540 |
鋼板の種類、記号 | 板の厚さ(メッキ前) |
---|---|
SGLCC | 0.25ミリ以上2.3ミリ以下 |
SGLCD | 0.40ミリ以上1.6ミリ以下 |
SGLCDD | |
SGLC400 | 0.25ミリ以上2.3ミリ以下 |
SGLC440 | |
SGLC490 | |
SGLC570 | 0.25ミリ以上2.0ミリ以下 |
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