JIS B 4138:1998 ダイヤモンド/CBN工具−ダイヤモンド又はCBNセグメントソー

2010年7月26日更新

路面のアスファルト、その混合物、コンクリートや金属、ガラス、黒鉛、石材、セラミックス、耐火物、プラスチックなどを切断するダイヤモンドセグメントソーやCBNセグメントソーについてのJIS規格です。セグメントソーとは円盤状の切断工具のうち、外周部のスロットとスロットとの間にセグメント(チップ)を取り付けた工具です。このセグメントはダイヤモンド砥粒もしくはCBN砥粒を含有する焼結体です。

この規格では、セグメントソーの種類記号、形状、呼び、寸法、許容差、外観のほか、セグメント自体の砥粒、粒度、結合度、コンセントレーションについても規定され、振れや寸法の測定方法と測定器具についての記述もあります。

用語の定義及び記号

キーホールスロット基板

底部の穴の径がスロットの幅より大きい「かぎ穴形」のスロットを設けた基板。

U字スロット基板

U字形のスロットを設けた基板

ドライヴィングホール

滑り止めのピンを差し込むために基板に設けた穴。ピン穴ともいう。

締付け用ストレート穴(記号:H

締付け用ボルトを差し込むため、基板に設けた円筒形の穴。締付け用ストレート穴のピッチ円直径の記号をPCDとする。

締付け用皿穴(記号:C)

締付け用皿ねじを差し込むため、基板に設けた皿穴。締付け用皿穴のピッチ円直径の記号をPCDとする。

と(砥)粒層の幅(記号:T)

セグメントソーの軸方向のセグメントの厚さ。

基板の厚さ(記号:E)

セグメントソーの金属基板部の厚さ。

スロットの幅(希望:B)

基板の外周部に設けたスロットの幅。

セグメントの数(記号:N

ダイヤモンドと(砥)粒又はCBNと(砥)粒を結合剤で団結した小片の数。

と(砥)粒層の深さ(記号:X)

セグメントソーの最外周部から中心方向へ向かうと(砥)粒層の深さ。

結合度

結合剤がと(砥)粒を保持する力の強弱

コンセントレーション

と(砥)粒層のと(砥)粒の体積含有量を表す値。体積百分率で25%を100として示す。

結合剤

と(砥)粒を保持し、と(砥)粒層部を形成する材料

レジノイドボンド

樹脂系の結合剤。レジンボンドともいう。

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