カーブジェネレーター(CG機、荒摺り機、レンズ球面研削盤)のメーカーの一覧
レンズの製造工程で用いる加工は、荒摺、精密研削(精研削)、研磨(ポリッシング)、心取り(芯取り)などがありますが、このうちカーブジェネレータはレンズの曲面(カーブ)をつくるために、レンズを削り取る工程です。レンズ研磨加工のなかでは前工程に位置付けられる加工内容です。通常は電着ボンド、メタルボンドのダイヤモンド工具が用いられます。カーブジェネレータは、単にジェネレーター(ゼネレータ)と言ったり、自動荒摺機、レンズ球面研削盤と呼ぶこともあります。比較的小型のものが多いのが特徴ですが、カーブジェネレーターのメーカーがレンズの中心部分を出すために外周を削り取る心取り機(芯取り機)も製造している場合もあります。
- 紫光社
- 埼玉県さいたま市にある光学用各種高速レンズ研磨機、カーブゼェレーター(自動荒摺機)の専門メーカー。機種には、面取り機付レンズ研削機であるSG-2H型用レンズカーブジェネレータ、SL-200高速ペレット研磨機、後方面取り機付のSG-3Aカーブゼネレータ、高精度・高能率のレンズ量産型研削機であるSG-1-250型カーブゼネレータ等がある。
- 宇田川鐵工(宇田川鉄工、UDAGAWA)
- 東京都稲城市にある光学用研磨機メーカー。日本ではじめてカーブゼネレーター(CG、カーブジェネレータ)を製造したメーカーでもある。ペレット機、斜軸研磨機、シリンドリカル研磨機、円柱面研磨機、荒摺機、ボール研磨機、パネル研磨機、オスカー振り研磨機などを製造・販売する。製造後50年以上経過した機械の部品を供給するなど長期間にわたるアフターサービスに特徴。同社が国内ではじめて開発した機械、方式にはカーブゼネレーターのほか、各種研磨機の循環式研磨剤自動供給方式、球芯揺動研磨機、量産型のシリンドリカル研磨機、トロイダル研磨機、各種タイプの高速研磨機、ダイヤモンドペレット皿使用の高速砂掛け機、レンズホルダー使用による一個研磨システム、球芯揺動研磨機、球芯揺動方式に替わる、略球芯加圧になる皿軸を垂直から任意の角度に前傾斜方式で、平面から小R型の球面レンズの研磨可能なカンザシの前後揺動研磨機、結晶物研磨用特殊装置付き研磨機、特殊作動装置の付いた、ボール研磨機、セラミックス等の2/3球越えの超硬質物の各種研磨機、液中研磨機などがある。
- 中村留精密工業
- 複合加工機の老舗にして、ガラス加工機の総合メーカー。光学用レンズ、液晶ガラス、ハードディスク、光通信用コネクターなど、情報産業の最先端素材の自動加工システムなどを手掛ける。全自動レンズ芯取機、NC複合研削機、ディスク面取機、異形材外周加工機、コンパクト液晶パネル面取加工機、液晶パネル基板面取機などを製造販売。
- 共立精機
- 栃木県宇都宮市にある光学機械メーカー。工作機械に不可欠である精密保持工具、ツーリング、ツールプリセッタ等も取り扱う。光学機械としては、レンズ球面研削盤(カーブジェネレータ)、高速スムージング&ポリシング盤、センタリングマシン、全自動加工ラインなど。
- 春近精密(HARUCHIKA)
- 長野県伊那市のレンズ研磨機メーカー。製造販売品目としては、高精度自動CG(カーブジェネレータ)研削機、NCレンズ研磨機、精密球芯の高速レンズ研磨機、CGレス研削機、遊星レンズ研磨機、自動芯取機、レンズ皿加工機などがある。遊星レンズ研磨機に採用されている遊星球芯運動機構は同社の独自技術。振動の少ない高精度の揺動運動が特徴で、超精密のレンズ加工に向く。
- 湘南光学工業所
- SHONANブランドで光学レンズ芯取り機のメーカーだが、他社品のカーブゼネレータも取り扱う。自社開発・製造品としては、ベルチャック式芯取機、手動機802型シリーズ、402型シリーズ、502型シリーズ、802型JCA系BYJ系、自動機 402型 BYJ系、簡易自動機 SHR系、ローダー SARなどがある。
- 永田製作所(ナガタ)
- 光学レンズ用球面治具(皿、ホルダー類)の制作は月産3万PCを超え全国シェア80%を持つメーカー。CG機、スムージング(ペレット機)各種研磨機(球面、シリンドリカル面)円筒研削機、及び各種専用機等設計、開発、製造を一貫して手掛ける。長野県岡谷市に本社工場を持つ。
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