定盤メーカーの一覧
ラップ盤による加工や測定、加工、ケガキなどの際に必要となる高精度な水平面の土台となるのが定盤ですが、ラップ用ではない一般の定盤には御影石（花崗岩）で作られた石定盤や、鋳鉄定盤、セラミックス定盤、ステンレス定盤、ガラス定盤などがあります。
花崗岩で製造された高精度な石定盤は、台の表面に面精度が必要なケースで重宝します。鋳鉄は振動を吸収する鉄系の素材で、大型の素材をはじめ、広く使われる定盤の一つです。定盤のJIS規格（IS B 7513）には、鋳鉄製、石製別に、寸法や質量などの参考表、公差値が掲載されています。JISには0級、1級、2級に分かれており、0級が最も高精度になります。これは使用面（定盤の使う部分の面積）によっても変わりますが、例えば、使用面の寸法が630mm×400mmの場合ならば、JIS 0級で公差値5ミクロン、1級ならば10ミクロン、2級で20ミクロンとなっています（温度20℃、湿度58%のときで）。また、0級よりもさらに上を行く00級、000級の定盤も販売されています。精度やスペックについては各社のカタログで事前に確認することをおすすめいたします。
- 大西測定
- 東大阪に本社を構える測定工具の専門メーカー。製品としては定盤をはじめ、レベリングブロック、ＭＣ、ストレートエッジ、スコヤー、Ｖブロック、イケール、定盤用架台、アンビル等を製造販売。
- ナベヤ
- 岐阜県にある精密ジグ、マシンデバイス、定盤、鋳造部品、工具、メカニカルパーツのメーカー。治具やパーツの生産品目、取扱種類は多く、サイトでは写真を使って探すことができるようになっている。450年近くの歴史を持つ。定盤としては、JIS型精密検査用定盤、石定盤、板金用タタキ定盤、レール型定盤(試験締付組立工作用)、角定盤、工作用定盤、レイアウト定盤のほか定盤用アングル台も取り扱う。
- 藤田製作所
- 千葉県にある検査用精密定盤（鋳鉄製、石製、セラミックス製）やドリル研削盤、タップ研削盤などの製造販売を手掛けるメーカー。大物の精密加工を得意とする。石製、セラミックス製、鋳鉄製定盤の引き取り修正やグレードアップにも対応。
- 大菱計器製作所
- 昭和24年設立の新潟の計測機器メーカー。自動計測装置、専用計測装置、超精密基準器、水準器、定盤、真直度測定器、直定規（ストレートエッジ）、直角定規（スコヤー）、直角定盤、直角度検査器、Vブロック、平行ブロック、ダイヤルゲージスタンド、角度測定器、ケガキ器、イケール／テーブル、偏心検査器等をラインナップに持つ。
- 関ヶ原製作所
- 油圧機器、精密機器、トンネル掘削機などの大型産業機械、船舶製品、鉄道用分岐器などを手掛ける岐阜県のメーカー。精密機器事業として、超精密の石定盤や石製の大型マシンベースを製造販売する。
- 土井精密ラップ
- ラッピング加工やポリッシング加工、測定スタンド、石定盤の製作やその修正を手掛ける東京は大田区のメーカー。石定盤はインド産の黒御影石を使っている。修正加工については大型の石定盤も可能で、メーカー等は問わない。
- ミツトヨ
- 大手精密測定機器のメーカー。マイクロメータやノギス、ダイヤルゲージをはじめ、形状測定機（表面粗さ測定機、輪郭形状測定機、真円度・円筒形状測定機）、硬さ試験機、釣り合い試験機、リニアエンコーダ、座標計測機器など製造販売する品目は多岐にわたる。精密定盤の歴史は古く、1958年に斑レイ岩の物性に着目して石定盤を制作して以来、特注品含め多くの定盤を手掛ける。
- 株式会社ティ・ディ・シー
- 超精密鏡面加工やラップ加工、研磨、研削、切削などを手掛ける宮城県のメーカー。石定盤の修正加工も請け負う。
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