アロイ化とは
アロイ化とはプラスチック製品や樹脂製品の製造・開発で使われる場合、二種類以上の原料をまぜて、双方の特性を補うような性質を持つ「原料」を作り出す技術のことをいいます。具体的には、ポリマーブレンドとも呼ばれるように、二種類以上のポリマー(高分子材料)を混ぜたり、化学的に反応させたりすることで単一のプラスチックや樹脂では持ち得ない性質を材料に与えていきます。
プラスチック、樹脂の多くはフィラーなどの充填材や添加材料などを加えることで引張強さや強度、耐力などの機械的性質が大きく改善されることはよく知られていますが、新たな性質そのものを付与することは困難です。また添加材料によって付与できる性能はある程度決まっており、もともとのプラスチックや樹脂がもつ苦手な部分、弱点は原則そのまま維持されます。
アロイ化はこうした原料となる樹脂、プラスチックの基材から変えてしまう技術です。アロイ化のブレンドは、配合さえ同じであれば簡単に再現できるというものでもなく、例えば試作用の攪拌機から量産用の攪拌機に変えただけで特性がうまく再現できなくなることがあります。
なお、アロイとは本来「合金」を意味するalloyのことですが、金属の分野ではアロイ化という言葉はあまり使われず、ほとんどの場合、プラスチックや樹脂などの高分子材料を二種類以上ブレンドすることを意味します。
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