ポリスルフォン、ポリスルホンの物性と用途、特性について
医療用にも使われるポリスルフォン
ポリスルフォン、もしくはポリスルホンは熱可塑性樹脂の中では常用する場合の使用可能な温度が高く、一般に150℃とされています。またメンブレンの製造が容易にできます。このため、医療用途、例えばオートクレーブ滅菌などが必要な用途、人工透析用のダイアライザーの材料等にも使われることがあります。添加材料などにより改良を加えないと、耐候性が弱いという欠点があります。
ガラス繊維より強化することも可能で、コンデンサーの誘電体に使われることもあります。
フィラー(充填材)の種類 | 無充填 | ||
---|---|---|---|
物理的性質 | 密度(g・cm^-3) | 1.24 | |
融点(℃) | 結晶性 | − | |
非晶性 | 200 | ||
透明度 | 透明から不透明 | ||
吸水率(%)3mm、24h | 0.22 | ||
成形特性 | 成形温度範囲(℃) | 射出:343から399 | |
成形圧力範囲(kgf・cm^-2) | 1050から1410 | ||
成形収縮率(%) | 0.7 | ||
機械的性質 | 引張強さ(kgf・mm^-2) | 7.1 | |
最大伸び率(%) | 50から100 | ||
圧縮強さ(破壊、降伏)(kgf・mm^-2) | 9.7 | ||
曲げ強さ(破壊、降伏)(kgf・mm^-2) | 10.8 | ||
引張弾性率(kgf・mm^-2) | 253 | ||
圧縮弾性率(kgf・mm^-2) | 260 | ||
曲げ弾性率(kgf・mm^-2) | 273 | ||
アイゾット衝撃値(kgf・cm・cm^-1) | 7.0 | ||
硬度(硬さ) | ロックウェル | M69、R120 | |
ショア | - | ||
熱的性質 | 熱伝導率(10^-4cal・s^-1cm^-2)(K・cm^-1)^-1 | 2.8 | |
比熱(cal・K^-1g^-1) | 0.31 | ||
線熱膨張率(10^-5K^-1) | 5.2から5.6 | ||
熱変形温度(℃) 18.6kgf・cm^-2 4.6kgf・cm^-2 |
174 | ||
電気的性質 | 体積抵抗率(Ω・cm)(23℃、50%RH相対湿度) | 5×1016 | |
絶縁強さ(短時間法)(3.18mm)/kV・mm-1 | 16.7 | ||
比誘電率(εγ) | 60Hz | 3から3.1 | |
MHz | 3から3.1 | ||
誘電正接(tanδ) | 60Hz | 0.0008 | |
MHz | 0.0034 | ||
化学的性質、耐薬品性 | 燃焼性、速度(mm・min-1) | - | |
日光の影響 | 無〜黄化 | ||
弱酸の影響 | わずか | ||
強酸の影響 | 侵される | ||
弱アルカリの影響 | わずか | ||
強アルカリの影響 | 少し侵される | ||
有機溶剤の影響 | 一般に抵抗大 |
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