プラスチックの引張強さの一覧
プラスチックは素の状態では引張強さが他の工業材料と比べて低めになっています。プラスチックはフィラーなどが無充填の状態だと機械的な強度があまりでません。また、構造材や各種部品などで金属並みの強度が必要な局面では、炭素繊維を添加したCFRPをはじめとするFRPなどの繊維強化プラスチックの形で使われます。
プラスチックの種類 | 記号 | 引張強さ(kgf・mm2) | 分類 |
---|---|---|---|
ポリエチレン | PE | 低密度ポリエチレン:0.42から1.61、高密度ポリエチレン:2.18から3.87 | 熱可塑性樹脂 |
ポリプロピレン | PP | 3.0から3.8、グラスファイバー(GF)充填40%:4.2から10.2 | 熱可塑性樹脂 |
ポリスチレン | PS | 3.52から8.4 | 熱可塑性樹脂 |
AS樹脂(アクリロニトリルスチレン) | SAN、AS | 6.3から8.4 | 熱可塑性樹脂 |
ABS樹脂 | ABS | 耐高衝撃性ABS:3.0から5.27、耐燃性ABS:3.5から5.0、グラスファイバー(GF)充填:5.9から13.4 | 熱可塑性樹脂 |
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル樹脂 | PVC | − | 熱可塑性樹脂 |
アクリル樹脂、メタクリル樹脂 | PMMA | 5.6から8.8 | 熱可塑性樹脂 |
PET樹脂、ポリエチレンテレフタレート | PET | 5.9から7.3 | 熱可塑性樹脂 |
PVA樹脂、ポリビニルアルコール | PVAL | − | 熱可塑性樹脂 |
ポリ塩化ビニリデン | PVDC | 2.1から3.5 | 熱可塑性樹脂 |
ポリフッ化ビニリデン | PVDF | 3.6から5.7 | 熱可塑性樹脂 |
ナイロン6(ポリアミド) | PA6 | 非変性:7.0から8.3 | 熱可塑性樹脂、エンプラ |
ナイロン66(ポリアミド) | PA66 | 7.7から8.4、グラスファイバー(GF)30%充填:15.5から19.7 | 熱可塑性樹脂、エンプラ |
ナイロン12(ポリアミド) | PA12 | 5.6から6.5 | 熱可塑性樹脂、エンプラ |
アセタール樹脂、ポリアセタール | POM | 7.03 | 熱可塑性樹脂、エンプラ |
ポリカーボネート | PC | 5.6から6.6 | 熱可塑性樹脂、エンプラ |
PBT樹脂、ポリブチレンテレフタレート | PBT | 5.7 | 熱可塑性樹脂、エンプラ |
ポリフェニレンスルファイド | PPS | 7.0、グラスファイバー(GF)40%充填:16.4 | 熱可塑性樹脂、スーパーエンプラ |
ポリイミド樹脂 | PI | 6.3、グラスファイバー(GF)充填:19.0 | 熱可塑性樹脂、スーパーエンプラ |
ポリエーテルイミド | PEI | 10.5 | 熱可塑性樹脂、スーパーエンプラ |
ポリスルフォン、ポリスルホン | PSF、PSU | 7.1 | 熱可塑性樹脂、スーパーエンプラ |
ポリテトラフルオロエチレン、フッ素樹脂 | PTFE | 1.4から3.5 | 熱可塑性樹脂、スーパーエンプラ |
ポリクロロトリフルオロエチレン、フッ素樹脂 | PCTFE | 3.1から4.2 | 熱可塑性樹脂、スーパーエンプラ |
ポリアミドイミド | PAI | 9.35 | 熱可塑性樹脂、スーパーエンプラ |
フェノール樹脂 | PF | 4.9から5.6 | 熱硬化性樹脂 |
ユリア樹脂 | UF | 3.8から9.1 | 熱硬化性樹脂 |
メラミン樹脂 | MF | αセルロース:4.9から9.1 | 熱硬化性樹脂 |
不飽和ポリエステル | UP | 4.2から9.1 | 熱硬化性樹脂 |
ポリウレタン | PU | 0.12から7.0 | 熱硬化性樹脂 |
アリル樹脂、ジアリルフタレート | PDAP | 3.5から4.2 | 熱硬化性樹脂 |
シリコン樹脂、シリコーン | SI | 0.25から0.7 | 熱硬化性樹脂 |
エポキシ樹脂 | EP | 2.8から9.1、グラスファイバー(GF)充填(成形材料):7.0から14.1 | 熱硬化性樹脂 |
フラン樹脂、フラン-ホルムアルデヒド樹脂 | FF | 2.1から3.1 | 熱硬化性樹脂 |
アセチルセルロース、酢酸セルロース | CA | 1.3から6.3 | 熱可塑性樹脂、繊維素系 |
ニトロセルロース、硝酸セルロース | CN | 4.9から5.6 | 熱可塑性樹脂、繊維素系 |
プロピオン酸セルロース | CP | 1.3から6.3 | 熱可塑性樹脂、繊維素系 |
エチルセルロース | EC | 1.4から5.6 | 熱可塑性樹脂、繊維素系 |
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