S09CK(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧

2010年8月14日更新

機械構造用炭素鋼のうち、浸炭はだ焼き専用鋼です。記号のKは高級のローマ字読みからとっています。用途を選びます。炭素量を減らすことで、特に初期の生材状態での硬度が低い材料です。表面に炭素を添加して硬度をあげることで、内部の靭性はそのままに、ある程度の磨耗に耐えうる鋼材となります。

S09CKの化学成分(代表値)
材料記号 C Si Mn P S
S09CK 0.07〜0.12 0.10〜0.35 0.30〜0.60 0.025以下 0.025以下
S09CKの熱処理温度(焼ならし、焼なまし、焼入れ、焼戻し)
種類 変態温度
(℃)
熱処理温度
(℃)
Ac Ar 焼ならし 焼なまし 焼入れ 焼戻し
S09CK 720〜880 850〜780 900〜950空冷 約900炉冷 1次880から920油(水)冷
2次750から800水冷
150から200空冷
S10Cの機械的性質(降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度)
種類 機械的性質
熱処理 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
%
絞り
%
衝撃値
(シャルピー)
J/cm2
硬度
HBW
S09CK 焼なまし - - - - - 109〜149
焼入れ・焼戻し 245以上 390以上 23以上 55以上 137以上 121〜179

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