S17C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧

2010年8月14日更新

低炭素鋼のうち、炭素の含有比率が17のものです。含有の幅は0.15〜0.20になります。軟鋼に相当し、あまり強度が要求されるシーンでは使われません。軟鋼は粘りのある素材で、金属材料は「硬さ」と「靭性」はなかなか両立が難しく、どちらかに偏りがちです。熱処理により機械的強度をあげて使うことが多いでしょう。軟鋼の適用範囲は広く、建物や構造材料、ガス管や水道管などにも使われることがあります。

S17Cの化学成分(代表値)
材料記号 C Si Mn P S
S17C 0.15〜0.20 0.15〜0.35 0.30〜0.60 0.030以下 0.035以下
S17Cの熱処理温度(焼ならし、焼なまし、焼入れ、焼戻し)
種類 変態温度
(℃)
熱処理温度
(℃)
Ac Ar 焼ならし 焼なまし 焼入れ 焼戻し
S17C 720〜845 815〜730 870〜920空冷 約860炉冷 - -
S17Cの機械的性質(降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度)
種類 機械的性質
熱処理 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
%
絞り
%
衝撃値
(シャルピー)
J/cm2
硬度
HBW
S17C 焼きならし 245以上 400以上 28以上 - - 116〜174
焼きなまし - - - - - 114〜153

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