S40C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧

2010年8月14日更新

中炭素鋼にあたる鋼材で、半硬鋼から硬鋼に相当する材料です。このあたりの炭素量になってくると炭素鋼も熱処理によって強度に幅が出てきます。硬さと粘りは往々にして半比例します。鉄鋼材料は、生まれである成分と、育ちである熱処理の双方によって最終的なスペックが決まります。

S40Cの化学成分(代表値)
材料記号 C Si Mn P S
S40C 0.37〜0.43 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下
S40Cの熱処理温度(焼ならし、焼なまし、焼入れ、焼戻し)
種類 変態温度
(℃)
熱処理温度
(℃)
Ac Ar 焼ならし 焼なまし 焼入れ 焼戻し
S40C 720〜790 760〜700 830〜880空冷 約820炉冷 830から880水冷 550〜650急冷
S40Cの機械的性質(降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度)
種類 機械的性質
熱処理 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
%
絞り
%
衝撃値
(シャルピー)
J/cm2
硬度
HBW
S40C 焼きならし 325以上 540以上 22以上 - - 156〜217
焼きなまし - - - - - 131〜163
焼入れ・焼戻し 440以上 610以上 20以上 50以上 88以上 179〜255

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