S40C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧
中炭素鋼にあたる鋼材で、半硬鋼から硬鋼に相当する材料です。このあたりの炭素量になってくると炭素鋼も熱処理によって強度に幅が出てきます。硬さと粘りは往々にして半比例します。鉄鋼材料は、生まれである成分と、育ちである熱処理の双方によって最終的なスペックが決まります。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|---|
S40C | 0.37〜0.43 | 0.15〜0.35 | 0.60〜0.90 | 0.030以下 | 0.035以下 |
種類 | 変態温度 (℃) |
熱処理温度 (℃) |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
Ac | Ar | 焼ならし | 焼なまし | 焼入れ | 焼戻し | |
S40C | 720〜790 | 760〜700 | 830〜880空冷 | 約820炉冷 | 830から880水冷 | 550〜650急冷 |
種類 | 機械的性質 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
熱処理 | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
硬度 HBW |
|
S40C | 焼きならし | 325以上 | 540以上 | 22以上 | - | - | 156〜217 |
焼きなまし | - | - | - | - | - | 131〜163 | |
焼入れ・焼戻し | 440以上 | 610以上 | 20以上 | 50以上 | 88以上 | 179〜255 |
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