S28C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧

2010年8月14日更新

この材料は、炭素を0.28%程度含有した機械構造用の炭素鋼で、半軟鋼に分類されますが、硬鋼と軟鋼の中間に近い硬度を持ちます。Mnは0.60〜0.90の含有となっています。何かに特化した性質を求めるのではなく、中庸の特性をということであれば候補の一つといえます。マンガンの量は強度に影響します。

S28Cの化学成分(代表値)
材料記号 C Si Mn P S
S28C 0.25〜0.31 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下
S28Cの熱処理温度(焼ならし、焼なまし、焼入れ、焼戻し)
種類 変態温度
(℃)
熱処理温度
(℃)
Ac Ar 焼ならし 焼なまし 焼入れ 焼戻し
S28C 720〜815 780〜720 850〜900空冷 約840炉冷 850から900水冷 550〜650急冷
S28Cの機械的性質(降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度)
種類 機械的性質
熱処理 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
%
絞り
%
衝撃値
(シャルピー)
J/cm2
硬度
HBW
S28C 焼きならし 285以上 470以上 25以上 - - 137〜197
焼きなまし - - - - - 126〜156
焼入れ・焼戻し 335以上 540以上 23以上 57以上 108以上 152〜212

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