S33C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧
中炭素鋼にあたる鋼材で、半硬鋼に分類されます。軟鋼ほど炭素量は少なくありませんが、強度が必要な場合はさらに炭素量の多いものに熱処理をしたものを使うことのほうが多いようです。PやSの量にも含有が許容される上限が設けられています。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|---|
S33C | 0.30〜0.36 | 0.15〜0.35 | 0.60〜0.90 | 0.030以下 | 0.035以下 |
種類 | 変態温度 (℃) |
熱処理温度 (℃) |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
Ac | Ar | 焼ならし | 焼なまし | 焼入れ | 焼戻し | |
S33C | 720〜800 | 770〜710 | 840〜890空冷 | 約830炉冷 | 840から890水冷 | 550〜650急冷 |
種類 | 機械的性質 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
熱処理 | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
硬度 HBW |
|
S33C | 焼きならし | 305以上 | 510以上 | 23以上 | - | - | 149〜207 |
焼きなまし | - | - | - | - | - | 126〜163 | |
焼入れ・焼戻し | 390以上 | 570以上 | 22以上 | 55以上 | 98以上 | 167〜235 |
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