S12C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧
鉄鋼材料に含有する炭素の量は鋼材の「硬度」を決めます。機械構造用炭素鋼のうち、含有比率が12(代表値)のものをS12Cとしています。強度があまり問題とならない局面で使われます。通常は焼き入れをして使い、ドレスなどの用途では生材のまま使われます。他の炭素鋼に比べて硬度が低い反面、靭性や粘りなどがあります。強度を示す指標は引張強さ、降伏点ですが、硬度の高さとは必ずしも比例しない場合もあります。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|---|
S12C | 0.10〜0.15 | 0.15〜0.35 | 0.30〜0.60 | 0.030以下 | 0.035以下 |
種類 | 変態温度 (℃) |
熱処理温度 (℃) |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
Ac | Ar | 焼ならし | 焼なまし | 焼入れ | 焼戻し | |
S12C | 720〜880 | 845〜770 | 880〜930空冷 | 約880炉冷 | - | - |
種類 | 機械的性質 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
熱処理 | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
硬度 HBW |
|
S12C | 焼ならし | 235以上 | 370以上 | 30以上 | - | - | 111〜167 |
焼なまし | - | - | - | - | - | 111〜149 |
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