ゴルフレインウェアメーカーの一覧
ゴルフもトレッキングやハイキング等と同様、多少の雨でもゲームが続行されるタイプのスポーツであり、ゴルフウェアの一つに、ゴルフレインウェアも備えておきたいところです。
基本的にレインウェアは上下セパレートになっているタイプで、ポンチョやレインコートと違い、行動を阻害しない、そのままプレーが継続できるだけの動きやすさと体をぬらすことなく、汗による水蒸気をウェア内から外へ逃がす機能を備えているものを選ぶことになります。
耐水圧と透湿度で見るレインウェアの性能
このレインウェアを選ぶ際のパラメータとなるのが、「耐水圧」と「透湿度」です。耐水圧とは一言で言えば、防水のレベルです。使われている生地がどれだけの水の浸入を防ぐかを示します。一方、「透湿度」とは、水蒸気のような非常に細かい水分子だけを通す性能を意味します。
ビニール製のレインコートなどは水は通しませんが、水蒸気や空気も通しませんので、何らかの運動を行う場合、あっという間に内側に水滴がついて自分の汗に起因する水分で体がぬれてしまいます。
汗は実際にかいていないように見えても、水蒸気のようにして皮膚の表面から出ていますので、ゴルフのプレー中に使うのであれば、水蒸気を通しつつも、雨のような水滴は通しにくいといわれる素材を用いたレインウェアが適しています。
また、体を動かすスポーツである以上、マントやポンチョ、コートのようなものでは体が動かしにくい上、しゃがんだり、膝をついたりした際に体を濡らしてしまいます。雨が降り出したら、ウェアの上からすぐに着ることができるセパレートタイプのものがよいでしょう。
ゴルフレインウェアは、ゴルフウェアメーカーやゴルフ用品メーカーが製造・販売していますが、登山用のものに比べると若干耐水圧は落ちます。ただし通常の環境ではそれでも高すぎるほどの防水性を持っています。
例えば、耐水圧が20,000mmという表記があるレインウェアだとすると、生地の上に1平方センチの空洞の柱を立て、その中に水を入れていき、20,000mmの高さまで水を入れても水が直ちに通り抜けてこないことを意味します。
なかなかイメージがつきにくいですが、傘の耐水圧が300mm前後といわれており、それでも水が漏れてくることはないと思います。レインウェアは傘のように張力をかけているわけではなく体に着るものであるため、これだけの耐水圧では少々心もとないですが、10,000mm程度の耐水圧があれば風を伴う大雨でも生地そのものから水が入ってくることはほとんどありません。台風や嵐のような過酷な状況の場合、20,000mm程度とされます。登山用では、30,000mm〜45,000mm程度の高機能なものが使われますが、多少オーバースペックとなるものの、これらをゴルフ用として使うこともできます。
一般的に、高機能な防水性と透湿性をあわせてもつ生地が使われているレインウェアの場合、ジャケットとパンツの上下で2〜3万円前後というのがよく見られる価格帯です。
資金に余裕がない場合は耐水圧表記のないレインウェアなどでも代用できますが、万が一、浸水してしまうとプレー後のことも考えておく必要があります。
また防水浸透性には、ある程度の寿命があり、撥水性などはある程度まで回復できるものの、極度に蒸れるようになったり、水が入ってくるようになった場合は買い換える必要があります。基本的には消耗品です。
こうした高機能のレインウェアの構造としては、ナイロンなどの強度のある生地で、防水浸透素材(先駆け的な存在でもあるゴアテックス社のものが有名ですが、これを用いたものは高価です)をサンドイッチのように挟み込んでいます。この防水浸透素材には目に見えない微小な孔が無数にあいており、水は通さないレベルの孔ですが、水蒸気は通すという機能はこれに起因します。この膜状の防水浸透素材がだめになると、レインウェアは単なるナイロンのウェアになってしまうため、防水性や透湿性が期待できなくなります。
- ブリヂストン
- ゴルフレインウェアとしては、Suizing(水神)とParadiso(パラディソ)、Tourstage(ツアーステージ)の三つのモデルを製造販売。水神の耐水圧は26,000mmで透湿度は20,000g/m2/24h。Paradisoのほうは、耐水圧は10,000mmで透湿度は20,000g/m2/24h。ツアーステージは耐水圧のみ表記があり、10,000mmとなっている。
- ルコック(le coq sportif)
- フランス生まれのゴルフウェアメーカー。レインウェアとしては、男性用、女性用のモデルがあり、それぞれ耐水圧20,000mm(B法)、透湿性20,000g/m2/24hrs(B1法)となっている。
- ダンロップゴルフ
- スリクソンブランドのSXR300Jは、初期の耐水圧7,000mmの低価格モデル。
- カッパゴルフ
- イタリアのスポーツブランド。公式通販サイトにて紹介されている同社のゴルフレインウェアは耐水圧10,000mm、透湿性10,000g/u.24h(B法)。
- フットジョイ
- ゴルフシューズで知られるメーカーだが、レインウェアとしてはレインジャケット、ハイドロライトレインジャケットのラインナップがある。耐水圧についての記載はない。
- タイトリスト
- 米国のゴルフ用品ブランド。ツアーモデルで、同社の高機能レインウェアであるTSMR1395は、耐水圧10,000mm、透湿性10,000g/u。三色ラインナップがある。
- キャスコ
- 香川県さぬき市にあるクラブ・ボールやウェアなどゴルフ用品メーカー。サイトではレイン用品の専用カテゴリーが設けてある。同社のレインウェアKRW-014(KSTEX10000DRY)は耐水圧10,000mm、透湿性10,000g/u。
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